お笑いコンビ「かつみ♥さゆり」のかつみ(60)が16日放送の毎日放送「あれみた?」に出演。12億円の負債について赤裸々に語った。

 同番組で「かつみ♥の芸人壮絶人生 総額12億円の負債!?&数多の副業裏話」というテーマで生い立ちから波乱万丈な半生を吐露した。

 1億7000万円の借金をした際、自己破産も考えたというかつみは「人を笑かす仕事だから、自己破産をして誰かが損をしたり、誰かに迷惑をかけると胸を張ってテレビに出られないので『自分で返す』と思った」と考えを改めたと告白。

 借金を返済していたが2億に膨らんだ噂を聞いた当時の吉本会長に「かつみ、お前飛ぶなよ。芸人には借金したら3種類ある。返すやつ、死ぬやつ、とぶやつ。死ぬなよ、とぶなよ、お前やったら返せる。もしほんまに困ったことあったらワシに言ってこい。なんとかしたる」と励まされたエピソードを語った。

 愛人の子として生まれたというかつみは「なんとか必死で返してる時に親父とされる人が亡くなり、京都の銀行から手紙が来た。10億円の数字が記載されていた。息子やないと言われていたが『かつみに10億円やれ』と一筆書いてくれていたのか」と歓喜したというが「手紙をよく見たら借金の督促状だった」と回想した。

 総額12億円の借金を背負ったかつみは「朝、会長が車で出社するのを待って『会長すいません。ぼく、ワケあって12億の借金する事になりました! なんとかしてください!』って言ったら会長は『おーがんばれ』って言って、行ってしまった」と苦笑いを浮かべた。その後、林会長に紹介してもらった吉本興業の顧問弁護士は「父親に認知されていないので、10億円をマイナスでもプラスでも相続もできるし、相続放棄もできる」とアドバイス。かつみは「相続放棄できた。借金が2億円に減って、これならなんとか返済できそう」と手を叩き喜んだ。

 20~30種類の副業をやってきたが、現在も借金返済中のかつみは「夜のスナックや100円ショップをやりながら舞台に立ち、レポーターやりながら、ナマズの養殖や猫のマンチカンの繁殖などにも取り組んだ」が成功した副業はほぼないと肩を落とした。