楽天・則本昂大投手(33)が2日の日本ハム戦(エスコン)でプロ初セーブをマークした。

 プロ12年目右腕が、新たなポジションで圧巻投球を披露した。出番が巡ってきたのは2点リードの9回。慣れ親しんだまっさらなマウンドではなく、今季から転向した守護神としての登板だった。まずは代打・加藤豪をスライダーで二ゴロに打ち取ると、続く松本剛は相手の打ち気をすかすかのような112キロのカーブで右飛。わずか3球で二死とし、次打者の万波にはさらに遅い103キロのカーブで右飛に抑え、たった4球で試合を終わらせた。

 2012年のドラフト2位で入団し、ルーキーイヤーの翌13年から先発として6年連続で2桁勝利をマーク。その後も主に先発ローテーションの柱として、264試合に登板した。そしてこの日の265試合目の登板で初めてセーブを記録。短いイニングを任され、初球に1球だけ投じた直球は154キロを計測した。

 クローザーだった松井裕樹がパドレスに移籍し、配置転換となった則本。圧巻の投球にSNS上には「おめでとうございます」という祝福があふれるとともに「抑え則本はせこい!」「パワーはもちろん変化球もたくさんある!!9回に則本出てきたら、相手何もできなくね」「万波に投げたカーブ、完全にタイミング外してて好き」と多くの賛辞が送られている。