十和田市現代美術館(青森県)「野良になる」展1万人 田中さん夫婦(兵庫)に記念品 11月17日まで

羊毛を使った作品「大湊線」をバックに記念写真に納まる田中さん夫婦(右側の2人)と鷲田館長

 十和田市現代美術館(鷲田めるろ館長)で開かれている企画展「野良になる」の入場者が10日、1万人を達成した。館内で記念イベントが行われ、節目の入場者となった兵庫県伊丹市の田中万逸さん(65)、智子さん(65)夫婦に鷲田館長から企画展のグッズや同館の招待券などの記念品が贈られた。

 同展は、県内五つの公立美術施設が連携してアートの魅力を発信する「AOMORI GOKANアートフェス2024-つらなりのはらっぱ-」の企画の一つ。国内外から4人の若手アーティストが参加し、計9点の作品が展示されている。インスタレーション(空間展示)や羊毛、映像などを使った表現で、多様な視点から自然を捉え、人間との関わりを見つめる。

 旅行で同館を初めて訪れたという田中さん夫婦は「1万人になったのはとてもびっくり。作品をじっくり見て、日常から抜け出せる美術の良さに浸りたい」と話した。鷲田館長は「予想より早いペースで1万人を達成できうれしい。企画展はまだ続くので、県内外からたくさんの方に訪れてほしい」と話した。

 企画展は11月17日まで。

© 株式会社東奥日報社