神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2024年4月26日 エリアトップへ

国内2例目 多摩川に「モトスマリモ」 河原の石から数年で発生

社会

公開:2024年4月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
モトスマリモ(上)は最大5センチ程度。水槽(下)の石から毛が生えるように発生した
モトスマリモ(上)は最大5センチ程度。水槽(下)の石から毛が生えるように発生した

 川崎市内の多摩川で、国内2例目となる「モトスマリモ」が発見された。市内在住の男性が河原から持ち帰った石を水槽に入れたところ、北海道の阿寒湖に生息する「まりも」のようなものが増殖。国立科学博物館に問い合わせた結果、「モトスマリモ」であることが分かった。同博物館の研究チームは情報提供を呼び掛けている。

 「3年前に川から持ち帰った石から、こんなものが育ちました。これはマリモでしょうか」。そんな問い合わせが同博物館に届いたのは今年の元日。「問い合わせフォーム」に、写真と共にメールで送られてきた。送り主は川崎市内の男性で、2021年7月に新しい水槽を立ち上げ、多摩川の河原で底に敷く石を採取。2年後の23年6月には、石の表面に緑の毛がふさふさと生えた状態で、「まりも」のような球体が石からあふれ出るようになった、という。

 同博物館の辻彰洋研究主幹ら研究チームは、その写真から「まりも類」の可能性が高いと判断し、本体の一部を試料として送ってもらった。遺伝子解析の結果、国内で2例目となる「モトスマリモ」だと判定した。

 学名は「アエガグロピロプシス・クラブリゲラ」といい、1867年にスリランカで新種として見つかったもの。暑さに弱く最大30cmまで成長する阿寒湖の「まりも」とは種が異なる「別物」だ。22年秋、山梨県の民家の庭の水槽で見つかった小さな「まりも」状のものを辻さんたちが遺伝子解析の末に特定。本栖湖(山梨県)の二枚貝から発生したとみられることから、辻さんが「モトスマリモ」と命名した。

 詳しい生態はまだわかっておらず、辻さんは主幹する「微細藻類研究室」のHPに阿寒湖の「まりも」との違いなど特徴を記載し情報提供を呼び掛けている。「これは『モトスマリモ』かもと思う場合は、ぜひ問い合わせを」と話している。

中原区版のローカルニュース最新6

全面ペーパーレス化 

学校経由のイベント告知 川崎市

全面ペーパーレス化 

6月11日

データが示す「充実度」

市の子どもの権利条例

データが示す「充実度」

6月10日

 「特別な12年だった」

ニック選手が現役引退 川崎ブレイブサンダース

 「特別な12年だった」

6月8日

6月29日に一般公開終了

東芝未来科学館

6月29日に一般公開終了

6月7日

バンビーズ、世界一に

キッズチア

バンビーズ、世界一に

米国で圧巻の演技

6月7日

子育てママの「オアシス」

武蔵小杉駅前

子育てママの「オアシス」

全国初の『YASMO(やすも)』が話題

6月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 6月7日0:00更新

  • 5月31日0:00更新

  • 5月24日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook