公立初の小中高一貫教育!立川国際中等教育学校・附属小学校。12年間学ぶ“国際教育”に密着!

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「 THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】名門校にカメラが潜入! 

今回紹介する名門校は、「東京都立 立川国際中等教育学校・附属小学校」。公立では、全国初となる小中高一貫教育校で、今注目されている都立校だ。
小学1年生から週4時間英語を学ぶなど国際教育に力を入れ、各学年の約20%が帰国生。東京大学を含む国公立大学や早慶上理などの難関私立大学に、年々合格者を増やしている。
“学年や言語の壁を越え、全生徒に一体感を生む”立川国際の教育現場に迫る。

さらに番組は、文化祭名物の創作英語劇で舞台監督を任された中学3年生に密着。熱い青春をカメラが追った。

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東京・立川市。「東京都立 立川国際中等教育学校・附属小学校(以下、立川国際)」は、JR立川駅から徒歩20分。閑静な住宅街にある。
中学高校の中等教育学校は2008年に創立、附属小学校は去年開校したばかり。
中等教育学校の生徒は913人、附属小学校の児童は137人で、公立では、全国初の小中高一貫教育校となっている。

2023年春の大学合格実績は、国公立大学は東大3人を含む49人、早慶上理に114人と、多くの合格者を輩出。市村裕子校長先生は、人材の育成について、「3つの観点を考えている。考える人、伝える人、行動する人になって、国際社会で活躍してほしい」と話す。

学校名に“国際”と付く、小中高12年一貫教育とはどういうものなのか…。早速校内へ!

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附属小学校は、モダンな美術館を思わせる純白の校舎、中学校と高校の中等校舎は、シックなブラウン調。2つの校舎は陽光が射し込む「空中歩廊」で結ばれ、自由に行き来できる。小学生から高校生までの全学年が交流し、互いに刺激し合える環境なのだ。

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その様子が最も象徴的に見られるスペースが、図書館や自習コーナー、視聴覚ホールなどがワンフロアに配置された「ラーニング・コモンズ」。附属小学校の校舎にあり、小中高生全員が使える施設で、探究的な学びの拠点となっている。
「本を読むだけではなく、調べ物をしたり、課題を設定して発表したり、そのような勉強もしている」(司書・杉山和芳さん)。
自習する中高生のそばで、楽しそうに読書に励む小学生…。将来の目標に向けて努力する中高生の姿が、小学生たちの良きお手本になっている。
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昼休み。小中高それぞれのランチタイムをのぞいてみると…附属小学校のランチルームでは給食の準備中。この日の献立は、「豚骨ラーメン」に「みそポテト(埼玉県の郷土料理)」、「シーフードサラダ」と「牛乳」で、低学年から高学年までが一緒に過ごす楽しい時間になっている。
中学生も給食で、この日のおかずは「さばの味噌煮」。教室では、“おかわりじゃんけん”で真剣勝負! スープやごはんもきれいに空になり、給食のおいしさが伝わってくる。

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高校生が使える購買。種類豊富なパンや焼きそばなど、充実の品揃えだ!

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ここからは、立川国際のカリキュラムを見ていこう。特徴的なのが、「立国リベラルアーツ」。
立川国際では、中学1年から高校2年まで文系・理系に分けず、幅広く学ぶ。高校3年生で文系・理系を選択するまでは、生徒たちの可能性と選択肢を広げるのだ。

先進的な英語教育も。立川国際では、附属小学校の1年生から英語の授業が週に4時間もあり、義務教育の9年間で、通常の学校と比べ1000時間以上も多く、英語を中心とした外国語を学ぶ。

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小学1年生の教室では、英単語のクイズで大盛り上がり!
「授業では、児童の学習内容に沿って、ゲームや簡単なアクティビティを行っている。そうすることで、児童にとって学習がより楽しいものになる」と話すのは、Lester Harry Herco先生。
楽しみながら英語に親しめるよう、授業内容も工夫しているのだ。休み時間に児童に話しかけると、明るく英語で自己紹介してくれた。

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帰国生を積極的に受け入れているのも立川国際の特徴。各学年の約20%が帰国生で、中学3年生のクラスで海外生活について聞くと、アメリカ、シンガポールと香港、中国、チリ、マレーシア…と国際色豊か! ある生徒に学校の魅力を聞くと、「毎日英語の授業があるので、海外で覚えた言葉を忘れずに生活できる」と教えてくれた。

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こちらは、英語の習熟度が高い生徒たちが集まった、最もハイレベルな「γ(ガンマ)クラス」。
高校2年生の授業では、生徒たちが教育実習生に英語で自己紹介していた。さらに、自分より先に自己紹介した生徒たちのプロフィールを付け足すのがルールで、堂々とスピーチする様は、ネイティブのよう!

小中高一貫教育の立川国際では、学年や言葉の壁を越え、仲間と切磋琢磨し、互いに影響し合える環境が整っている。世界各国での体験談を交換し合い、“国際的な感性”を一人一人が磨いていく…。目指すは世界! そんな人材が生まれるのだ。

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立川国際には、身につけた英語力を遺憾なく発揮する晴れ舞台がある。それは、文化祭名物の英語劇だ! 中学3年生になると、クラスごとに全セリフ英語の創作劇を40分間披露することになっている。そのクオリティーの高さゆえ、英語劇を楽しみに文化祭にやって来るお客さんも多い。

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今年は3年ぶりに観客を入れて行われる文化祭。英語劇の舞台監督としてクラスを束ねるのは、齊藤颯汰くんだ。
颯汰くんたち3年 B組の演目は、「不思議の国のアリス」を立川国際に置き換えた物語。クラスメイトとけんかしたアリスが不思議の国に迷い込み、冒険の末、友情を取り戻すというお話だ。
「“普通の劇以上のものを作る!”という覚悟でやっている。“自分たちは英語でもここまでできるよ”ということを気づいてほしい」と、気合いが入る颯太くんだが、その一方で、クラスメイトをまとめていくことに自信が持てずにいた。果たして、劇を成功に導くことができるのか――。

番組ではこの他、英語劇本番の様子と、舞台裏などを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!
※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
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