鳥羽一郎、瀬川瑛子、大江裕、川野夏美、瀬口侑希、津吹みゆ、一条貫太、木村徹二が一堂に会し「クラウンミュージックフェスティバル 2023」を開催! 「これからも演歌は不滅」

クラウンミュージック フェスティバル
2023.11.20

「クラウンミュージック フェスティバル 2023」が11月18日昼2回、東京・葛飾区のかめありリリオホールで開催され、鳥羽一郎瀬川瑛子大江裕川野夏美瀬口侑希津吹みゆ一条貫太木村徹二が出演した。

「クラウンミュージック フェスティバル」は2020年の初開催以来、今回で4回目の開催。クラウンミュージックに所属する歌手が集結し、普段は見ることができない豪華コラボレーションが見どころとなっている同フェスに、瀬川瑛子大江裕が新たに出演者として加わった。

大勢のファンが集まり会場は満席の中、北島三郎『函館の女』を出演者全員で歌唱して、コンサートは幕を開けた。

クラウンミュージック フェスティバル

まずは同事務所の若手、木村徹二一条寛太津吹みゆ大江裕が一人ずつ登場し、トークで観客を楽しませながら、オリジナル曲をそれぞれ2曲歌唱して会場を盛り上げた。

コンサートの中盤には、日本クラウンが発売した、懐かしいヒット曲をカバーするコーナーへ。川野夏美青山ミチ『叱らないで』を艶っぽく歌唱し、木村徹二三山ひろし『人恋酒場』を熱唱。津吹みゆ村上幸子『酒場すずめ』をしっとりと歌い上げ、一条貫太美樹克彦『花はおそかった』を迫力満点の歌声で披露すると、会場から大きな拍手が送られた。

さらに、瀬口侑希が安定感のある情感たっぷりの歌声で村上幸子『不如帰』を歌唱して会場を酔わせ、北島兄弟として活躍する大江裕が師匠・北島三郎『兄弟仁義』を力強く熱唱。クラウンヒット曲コーナーの締めくくりに、鳥羽一郎が代表曲『兄弟船』、きらびやかな豪華衣装をまとった瀬川瑛子『命くれない』を熱唱して、観客から大きな歓声が上がった。

コンサート終盤には、デビュー23周年を迎えた瀬口侑希、デビュー25周年の川野夏美鳥羽一郎瀬川瑛子がオリジナル曲を2曲ずつ熱唱。そして最後は、出演者全員で水前寺清子『三百六十五歩のマーチ』を歌唱し、約1時間半のコンサートはにぎやかに幕を閉じた。

「これからも演歌は不滅」さらなる飛躍を誓う

終演後、出演者全員で報道陣の取材に応じ、この日のコンサートの感想を語った。

木村徹二

木村「今日はたくさんの方にお集まりいただきまして、歌の最中も盛り上がっていただいて、歌っている僕らもすごく気持ちよくて楽しい1部となりました。これから2部が始まりますが、ものすごく楽しみでワクワクしているところです」

川野「お客さまが掛け声や合いの手で熱く盛り上げてくださり、ステージと客席でキャッチボールをしているような感じがして、そういったステージが段々と再開してきたんだと改めて実感して、とても元気をもらいました。すごく楽しかったです」

大江「初めてのクラウンミュージックさんのフェスですが、今までは北島先生のもとで、ファミリーという形でいました。今回は先生のもとから卒業してクラウンミュージックさんでお世話になって、初心に戻った気持ちで今日はやらせていただきました。お客さまが温かく包み込んでくださって、僕も楽しく歌わせていただきました」

鳥羽「なかなかみんなで集まってステージをするという機会がなかったのですが、大勢の皆さんに応援に来ていただいて、自分のショーではペンライトがあまりないので、新鮮なステージでした。ありがとうございました」

津吹「今日は大先輩方と素敵なステージに立つということで、ずっと楽しみにしていました。クラウンミュージックフェスの温かい空間で、お客さまもたくさん入っていただいて幸せいっぱいのひとときでした。今日はクラウンヒット曲として『酒場すずめ』を歌わせていただきました。日本クラウンにはヒット曲がたくさんあるので、この曲に絞るというのがすごく難しかったですが、改めてこのステージを踏まえて、すごく勉強をさせていただいた機会になりました」

瀬川「私のデビューは昭和42年で56年が経ちました。以前、『歌う王冠』というテレビ番組に日本クラウンの錚々たる方々が出演していて、それに出るのが夢でデビュー当時は頑張って歌ってきました。今日、クラウンミュージックフェスに私も参加させていただいて、いつもは一人で歌うことが多いのですが、同じ会社でこれからを目指すエネルギーにあふれた若い方と共に、私たちも年齢が違うからといって劣らないような努力も日々しておりますけれども、いっぱいのお客さまの前で歌える歌手の喜びというのは、何物にも代えがたいと思いながら歌わせていただきました。これから先、何年歌えるのか分かりませんけども、いつまでも歌えるような、そんな日々の努力が大切だと思いました。これからも皆さんと、鳥羽さんも一緒に(笑)、歌っていきたいと思います」

一条貫太

一条「デビューの時からクラウンミュージックフェスティバルに参加させていただいています。コロナ禍もありましたが、今まで以上に盛り上がった感じがします。皆さんの温かさや皆さんとのコミュニケーションを、歌で取れたかなと思います。僕も5周年を迎えさせていただいて、初めての節目の年だったので、またいいスタートが切れたかと思います」

瀬口「デビューしてから23年になりますが、鳥羽一郎さんや瀬川瑛子さんの背中を見て歩んできました。私もクラウンミュージックにずっとお世話になって、このフェスも年に一回のお楽しみですが、私の後ろにも若手の方がたくさんいらっしゃるので、私ももっと頑張らないといけないし、先輩方のような艶やかで華やかな舞台ができるように、そしてヒット曲が出せるように頑張りたいと、皆さんのパワーを頂きながら今日は歌わせていただきました」

瀬口侑希

——クラウンミュージックの良さはどんなところですか?

鳥羽「瀬川さんが仰っていたけど、ライバル同士ではあるけれど、それを超えてすごくあったかみがありますよね。自分は本当に好きですね」

瀬川「鳥羽さんの仰る通りで、北島先輩、美川憲一先輩、西郷輝彦先輩が、私たちがまだまだヒヨッコの頃からいろんな声をかけてくれて、『いつもヒットが出るわけではないよ、バッターボックスに立てるときは力いっぱい頑張れ!』と言ってくださいました。レコード会社を変えたらいいのかと悩むときもありました。当時、新曲キャンペーンで日本全国を回るときも、費用がかかってしまうので、全国の支店の社員さんの方々の家に泊まらせていただきながらずっとやってきました。それがクラウンさんの温かさだなと感じます。そのおかげで今があるんだと感じています」

——鳥羽さん、今日は息子さん(木村徹二)と共演しましたが改めていかがですか?

鳥羽「木村徹二もそうですが、みんな育ってきていますので、皆さんに応援していただきたいなと思います」

——木村さんはさっき「パパ、ありがとう!」と仰っていましたね。

木村「小さい頃から父は忙しくて家にいなかったので、親子の会話というのを交わしてこなかったんです。現場に連れられても、鳥羽一郎としての父しか見ていなかったので、父親としての一面を見ることなく育ってしまったのですが、デビューさせていただいてから、一緒に移動したりステージに一緒に立って、ちょっとずつ親子をやっているな、と思います。父と時間を共にできることが喜びになっていて、すごく楽しいです」

鳥羽「今までは兄貴(木村竜蔵)と二人で歌ってきて、演歌をやるっていうんでうれしくてね。陰ながらですが拍手して応援しています。『頑張れ〜!』って」

——大江さんは誕生日だったそうですね。事務所もクラウンミュージックになりましたが、いかがですか?

大江裕

大江「2日前に誕生日を迎えて、34歳になりました。最初は寂しくて、(北島三郎)先生にも『僕寂しいです』と伝えていましたが、『北島三郎の弟子・大江裕から、これからは大江裕の師匠・北島三郎という形で、後ろで支えてやるから』という言葉が心に残っています。皆さまとは今日が初めてで、気持ちがもっと引き締まりました。結果を残せるように、親に恩返しをしたいと思います」

——実際に皆さんのイメージは違いましたか?

大江「鳥羽さんと瀬川さんには当時から可愛がっていただいていました」

鳥羽「自分と山本譲二がやっている番組に来て、『デビューします!』と初めて出たんですが、彼はいきなり歌を間違えました(笑)。俺と会うと必ず間違うんですよ」

鳥羽一郎

大江「何回も飛んじゃって、やっぱり緊張しちゃうんですよ。デビュー当時も可愛がっていただいて、それは旅番組でしたが、ご一緒に旅をさせていただいて、旅に行ったところで歌を披露するという経験をさせていただきました。今年で15年経ちましたので今年は15周年、新たな気持ちでまた来年に向かって頑張りたいです」

——今日は歌が飛ばずにできましたか?

鳥羽「全然いけました。今日は鳥羽なかったな!(一同笑)」

大江「はい、歌詞が鳥羽なかったです」

鳥羽「すみません、鳥羽っちりを受けました!(一同笑)」

——瀬川さんは大江さんが新しく入られてどうですか?

瀬川瑛子

瀬川「北島先輩のところにいる頃から私に優しくて、故郷のお姉さんとか、女性を思い出したんでしょうけど(笑)、いつも丁寧に楽屋に来ていただいてます。私としては、すっぴんになってフェイスパックをしている時が多いので、少し時間をずらしていただけるとうれしいかな(笑)。本当の意味でのクラウンの歌手になっていただきたいなと思います。皆さんに知っていただける歌をいっぱい持ちましょうね」

大江「はい、かしこまりました」

——今年一年を振り返って、これからの抱負をお願いします。

木村「昨年デビューをして、ちょうど約1年経ちます。僕の芸歴がこの1年が全てになるので、全てが新鮮でした。皆さん優しくしていただいて、すごく充実した1年でした。2年目はこの1年も頑張って名前も広めていって、恩返しの話がありましたが、頂いてばかりなので両親に返せるように頑張っていきたいです」

川野「今年はデビュー25年を迎えさせていただきました。これまでの出会いをすごくうれしく、ありがたい歌手人生を歩ませていただいています。先輩方のように、皆さんがイントロを聴いただけでつい口ずさめてしまうような歌を出せるように、もっと歌で盛り上げていけるように頑張りたいという気持ちになりました。これまでの出会いにすごく感謝の思いが湧いた1年でした」

川野夏美

大江「今年は変化のある年で、15年やってきて節目の年だったと思います。これをバネに、また皆さまに愛していただける歌手を目指したいです。今までは勢いで歌ってきましたが、30歳を超えましたので、優しさを入れながら皆さまに歌を通じて愛していただきたいと思います」

鳥羽「コロナ禍も落ち着いて仕事も始まってきました。今年の前半は中止などがありましたが、今はフル回転でいろんなところでお世話になっています。マイペースに頑張るしかないんです。応援してください、頑張ります!」

津吹「今年はデビューして丸8年になります。師匠の四方章人先生にはデビュー前から『演歌歌手だけどいろんなジャンルを聴いて歌を勉強しなさい』と言われていました。クラシックな曲もすごく好きでしたが、演歌のステージで歌うというのは躊躇してしまい、歌う機会がありませんでした。今年は新しい出会いを頂いて、初めてお客さまの前でクラシックの曲を歌わせていただく機会がありました。チャレンジをさせていただいた1年だったと思います。新曲が来年1月に発売されるので頑張っていきたいです」

津吹みゆ

瀬川「この3、4年はコロナ禍で全てが中止になって、皆さまの前で歌うことが当たり前だと生意気にも思っていた私にはとてもショックで、演歌だけが復活が遅いなと心の中で心配していました。やはり日本は演歌がなくてはと感じます。これからの若い方もお父さんやお母さんが昭和の演歌を歌っていたかと思うので、そういう方も歳を重ねていくので、これからも演歌は不滅だと思っています。どんなに規模が小さくなろうと、私は演歌ファンの方がずっといてくださると思うので、これを心に刻んで、自分も毎日レッスンしてステージに立っていきたいと思います」

一条「今年は5周年で、マネージャーさんやディレクターさんも変わって、変化のある1年だったと思います。5周年記念曲『男の漁場』が海の歌で、海の大先輩が事務所にいらっしゃいますので(笑)、少しでも近づけるように3作、5作と海の歌を歌っていきたいと思います」

瀬口「今年コロナ禍が明けて『冬航路』という新曲を出しました。父が航海士で、鳥羽一郎さんの海の歌とは雰囲気が違いますが、海の歌を頂くと気持ちがワクワクします。今年2月には地元・神戸でライブをさせていただき、5月には横浜で歌わせていただいて、父親の面影を追いながら歌った1年だったと思います。今日のお客さまには、阪神のアレのアレを彷彿させるような大きな声援を頂いたので、来年も頑張りたいと思いました。今年も充実した1年でした」

気持ちを新たに、さらなる飛躍を誓った出演者陣。来年のクラウンミュージックフェスティバルを心待ちにしたい!

クラウンミュージック フェスティバル

セットリスト

M1 函館の女(オリジナル歌唱:北島三郎)
M2 つむじ風(木村徹二)
M3 二代目(木村徹二)
M4 北海の篝火(一条貫太)
M5 男の漁場(一条貫太)
M6 おんなの嵯峨野路(津吹みゆ)
M7 郡上しぐれて(津吹みゆ)
M8 のろま大将(大江裕)
M9 城崎しぐれ月(大江裕)
M10 叱らないで(オリジナル歌唱:青山ミチ)
M11 人恋酒場(オリジナル歌唱:三山ひろし)
M12 酒場すずめ(オリジナル歌唱:村上幸子)
M13 花はおそかった(オリジナル歌唱:美樹克彦)
M14 不如帰(オリジナル歌唱:村上幸子)
M15 兄弟仁義(オリジナル歌唱:北島三郎)
M16 兄弟船(鳥羽一郎)
M17 命くれない(瀬川瑛子)
M18 誘惑のスキャンダル(瀬口侑希)
M19 冬航路(瀬口侑希)
M20 空席(川野夏美)
M21 裏窓の猫(川野夏美)
M22 男の港(鳥羽一郎)
M23 哀傷歌(鳥羽一郎)
M24 長崎の夜はむらさき(瀬川瑛子)
M25 愛恋川(瀬川瑛子)
M26 三百六十五歩のマーチ(オリジナル歌唱:水前寺清子)

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