スピード配達サービス「安能物流」が香港で上場申請 2020年の利益は約33億円

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スピード配達サービス「安能物流」が香港で上場申請 2020年の利益は約33億円

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スピード配達サービスの「上海安能聚創供応鏈管理(Shanghai ANE Logistics 、以下「安能物流」)」が5月6日夜、香港証券取引所に上場申請を行った。 JPモルガン、「中国国際金融(CICC)」がスポンサーを務めるという。

目論見書によると、安能物流の売上高は2018年が53億3100万元(約889億円)、2019年が53億3800万元(約901億円)、2020年が70億8100万元(約1190億円)、売上総利益は2018年がマイナス5億8400万元(約98億6000万円)、2019年が6億7900万元(約114億円)、2020年が10億5100万元(約177億円)、純利益は2018年がマイナス21億1300万元(約356億円)、2019年がマイナス2億1400万元(約36億1000万円)、2020年が2億1800万元(約36億8000万円)となっており、2020年に黒字転換している。また、売上高総利益率については2019年の1.1%から、2020年には8.2%まで上昇した。

2010年に設立された安能物流は、スピード配達を主幹事業としており、従来の配送ルートやLTL(小口トラック)輸送ネットワーク、データ技術プラットフォームの整理統合により、中国最大のLTLアライアンスネットワーク構築に注力している。2020年12月31日時点で、同社は2万6000社以上の貨物運輸企業および代理業者と提携しており、中国全土の県政府所在地や郷・鎮(共に県の下に位する行政単位)の96%をカバーする。公開データによると、安能物流の2020年の市場シェアは17.2%で、中国で全国展開するスピード配達ネットワークで首位に立っている。

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