冷凍赤ピーマン。冷凍野菜を冷凍機に入れたビニール袋に入れて

野菜のプロがおすすめ!冷凍保存が優秀すぎる野菜5選

2023/10/08

野菜を生のまま冷凍することに抵抗があるかたも多いかもしれません。じつは生のまま冷凍保存すると保存性が高まるだけでなく、使い勝手がよくなる野菜もあるそうです。

今回は冷凍保存が優秀だという野菜を、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。

野菜や果物の専門的な知識をもち発信する"野菜ソムリエプロ"。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおい...

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下ゆでなし!生のまま冷凍してOK!

「冷凍野菜」と聞くとまずイメージするのが、ブロッコリーやほうれん草などの冷凍食品として売られているものかと思います。下ゆで済みなので、解凍してそのまま使える便利な商品ですよね。

今回ご紹介するものは、下ゆでもせず生のまま冷凍することができる野菜。冷凍までの工程も簡単で、保存性もUP、しかも使うときは冷凍のままでOKという優秀な野菜を、保存方法とあわせて5つご紹介します。

小松菜

アクが少ない小松菜は、生のまま冷凍に向いている野菜。

葉物野菜はすぐにしなびたり、色が抜けたりしてしまうので、鮮度のよいうちに冷凍しておくととても便利です。

<冷凍方法>
水洗いして水分をふきとったら、3~4cmのざく切りに。キッチンペーパーを敷いた冷凍用保存袋に入れて冷凍。

<使い方>
冷凍のままだし醤油をかけると、解凍されるときに味がなじんでおひたしの完成。お湯をかけるだけでやわらかくなるので、インスタントのみそ汁や麺類に加えるのもおすすめです。炒めものにも冷凍のまま加えてOK。

<ポイント>
なるべく平らにすると凍ったときにくっつきにくくなります。凍った小松菜は割れやすいのでやさしく取り扱いましょう。

<保存期間>
約1カ月

ピーマン類

彩りとしてあると便利なパプリカは使い切れないことが多いため、冷凍しておくのがおすすめです。パプリカだけでなくピーマンも同じように冷凍保存しておくと、毎回種をとる手間がなくなるのでとても便利。

どちらも保存方法や使い方は同じです。

<冷凍方法>
水洗いして水分をふきとったら、種をとり2~3cm幅に。冷凍用保存袋に入れて冷凍。

<使用方法>
冷凍のまま食べやすい大きさにカットしてサラダにトッピングすれば、食べるころには解凍されています。冷凍のままドレッシングに漬けると、解凍されるときに味が馴染んで手軽なマリネもできます。炒めものにも冷凍のまま加えてOK。

<ポイント>
凍っていてもサクサク切れるので、大きめのサイズで冷凍しておくと用途を選ばないので便利です。

<保存期間>
約1カ月

ごぼう

ごほうは根菜なので日持ちしそうなイメージがありますが、じつは乾燥にとても弱く日持ちしない野菜。長いまま保存しておくよりも、省スペース化にもなるのもうれしいポイント。

また冷凍しておくと繊維がほどよくこわれ、加熱時間が短くてすむことや、味しみがよくなるというメリットもあります。

<冷凍方法>
土や汚れを洗い流し水分をふきとったら、4~5cm幅に切り太さを半分に(先の細いところはそのままの太さでOK)。ラップで包んで冷凍保存袋に入れて冷凍。

<使用方法>
冷凍のまま炒めものや煮物に。太さがあっても冷凍しておいたことで短時間で火が通り、味のしみもよいので短時間で仕上げることができます。

<ポイント>
細切りにしたい場合には凍ったままサクサク切ることができるので、太めのまま冷凍しておくと用途を選ばないので便利です。

<保存期間>
約1カ月

青ねぎ

青ねぎは切ったあとのまな板のにおいを洗い流すのが大変ですよね。

まとめて冷凍しておくと切って洗う手間も1回ですむうえに、長いからといって野菜室にむりやり押し込むこともなくなります。

薬味にちょこちょこ使えるのはもちろん、料理に混ぜ込むなど活用の幅が広がります。

<冷凍方法>
水洗いして水分をふきとったら、小口切りに。保存容器にキッチンペーパーを敷いた上に切った青ねぎを入れ、さらにキッチンペーパーをかぶせてふたをして冷凍。

<使用方法>
冷凍のまま冷やっこなどにトッピング。チャーハンを炒めるときに加えたり、餃子やお好み焼きの生地にもパラパラ加えたり具材としても使えます。

<ポイント>
凍ったら容器ごと上下にふるとさらにパラパラになりなります。

<保存期間>
約1カ月

パセリ

パセリは1束買っても使い切れないことが多いのですが、乾燥パセリとはやはり香りも色もちがうので、料理を本格的に仕上げたいときには欠かせないハーブ。

冷凍すると手でもむだけでこまかくなるので、包丁で刻む手間もなくなります。

少しずつしか使わないものだからこそ、冷凍保存してあると便利です。

<冷凍方法>
水洗いして水分をしっかりとふきとったら、房の部分をちぎって冷凍用保存袋に入れ冷凍。

<使用方法>
しっかり凍ったら袋ごと手でもんでこまかく砕いて、冷凍のまま料理のトッピングに。

<ポイント>
茎の部分も別で冷凍保存しておくと、お肉を焼くときの臭み消しや香りづけに使うことができます。

<保存期間>
約1カ月

野菜の冷凍保存は食品ロス削減や節約にもつながる

どの野菜も水分をふきとっておくことで、野菜同士がくっつかず作業効率がよくなります。冷凍後の使い勝手をよくするためには、手をぬかずにきちんと行いましょう。

野菜をかしこく冷凍保存していると保存性がよくなる以上に、調理の効率がよくなるというのが何よりもありがたいですよね。

まとめ買いをしても冷凍しておけば大丈夫。傷ませることがなくなって食品ロスを減らすこともできますし、買い物の頻度が少なくなるので、節約にもつながるかもしれませんね。



■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する""野菜ソムリエプロ""。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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