包み紙に癒される! 甲斐みのりおすすめの“レトロ”スイーツ6選

2020.11.16
由緒正しく、歴史ある老舗のお菓子。時代を超えて親しまれてきた美味しさはもちろん、包みや箱のデザインにも“愛される”秘密が。思わず手に取りたくなるような、レトロで可愛らしいパッケージの世界を、文筆家の甲斐みのりさんが案内します。

パッケージはお店の顔。ひとつひとつに物語が。

子どもの頃からお菓子の包装紙や箱が好きで、『お菓子の包み紙』という本を執筆するほど偏愛している文筆家の甲斐みのりさん。

「包装紙や箱はお菓子の付属品ではありますが、芸術性が高く、なかには有名な画家が手掛けているものもあります。長く続く老舗の菓子店のパッケージには、一度見たら忘れることができないような親しみがわくデザインが多く、手みやげを選ぶときに重宝します。また、パッケージはいわばその店の顔。包みが美しかったり、可愛らしかったりと、こだわりを感じるお店は、お菓子そのものにもこだわりを持っていて美味しいんです。ひとつひとつのデザインにストーリーがあるので、相手に渡すときに、その物語を伝えるのも楽しいですよね」

Food

【1】近江屋洋菓子店 ドライケーキ 10個入り¥1,150

バリエーション豊かな5種の味わい。
「昭和30年頃から変わらない包装紙は、美大生が描いたパリの風景。チョコやナッツのドライケーキは、日持ちするので手みやげにぴったり」●東京都千代田区神田淡路町2-4 TEL:03・3251・1088 9:00~19:00(日・祝日10:00~17:30) 無休(年末年始除く) この商品は通販なし。http://www.ohmiyayougashiten.co.jp/

【2】洋菓子ゴンドラ パウンドケーキ 缶入り5号(φ15cm)¥2,500(税込み)

噛みしめるとラム酒の甘みが広がる。
「しっとりとしたパウンドケーキは、その日の温度や湿度を考慮して伝統的な製法で作られています。特別感のある缶入りで、可愛く華奢な花柄の包みも素敵」●東京都千代田区九段南3-7-8 TEL:03・3265・2761 9:30~18:30(土曜~18:00) 日・祝日休(12月は無休) 電話で購入可。http://patisserie-gondola.com/

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【3】西洋菓子 しろたえ レアチーズケーキ 24cm¥2,700(税込み)

なめらか&サクッと食感のハーモニー。
「デンマーク産のクリームチーズ2種を合わせ、土台のバターたっぷりビスケットがよくなじむ、濃厚でなめらかなレアチーズケーキ。包みは、フランスで修業した社長の妹さんがアルザス地方の民族衣装をイメージして描いたそう」●東京都港区赤坂4-1-4 TEL:03・3586・9039 10:30~19:30 日曜休 通販なし。

【4】横浜かをり かをり猫ちゃんBOX 8個入り¥1,300

上質なバター香るクッキーサンド。
「ホテル、洋食、洋菓子発祥の地・横浜で1969年から続く老舗。口あたりのよい上品なクリームとレーズンのクッキーサンドなど3種が入ったこちらは、社長が大の猫好きということで、箱には愛らしい猫の姿が」●神奈川県横浜市中区山下町70 TEL:045・681・4401 9:00~19:00 無休 Webで購入可。http://kawori.co.jp/

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【5】タカセ洋菓子 3本入り詰め合せ (写真はアーモンドチュイル、フルーツケーキ、エンガディナー)¥3,700(税込み)

至福のひとくち、お好みを詰め合わせて。
「創業は1920年。店内には昔ながらの愛らしい洋菓子やパンがずらりと並んでいます。ナッツ類をたっぷり使った焼き菓子3種詰め合わせの箱はモダンで、まるで海外の絵本の装丁のよう」●池袋本店 東京都豊島区東池袋1-1-4 TEL:03・3971・0211(代) 8:00~22:00 無休 Webで購入可。https://takase-yogashi.com/

【6】菓匠 榮久堂(えいきゅうどう)ソフトバター&ソフトママレード 各¥125(税込み)

ふんわり生地にあまじょっぱいバター。
「100年以上の歴史を持つ和菓子店がつくる、洋風のお菓子。生地にそれぞれバターとママレードをはさんだ優しい食感で、コーヒーにも合います。ヨーロッパの雰囲気漂う掛け紙や、個包装のレトロなフォントも◎」●東京都台東区蔵前4-37-9 TEL:03・3851・6512 9:00~18:00 火曜休(不定休あり) 電話で購入可。

甲斐みのりさん 静岡県生まれ。文筆家。旅や散歩、お菓子、建築などをテーマに、書籍や雑誌、Webなどで執筆を行う。最新刊は随筆集『たべるたのしみ』(ミルブックス)。

※『anan』2020年11月18日号より。写真・山口 明 スタイリスト・野崎未菜美 プロップ協力・AWABEES UTUWA

(by anan編集部)