横澤夏子、「オオカミ」カップルに感心 「会話の一つとして“沈黙”が存在」

2021.7.26
出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、会話のない時間を受け止められる女性、「沈黙を楽しめる女」になりきり。

相手が話すタイミングを待てることが大事。

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私が出演している恋愛リアリティショー『オオカミくんには騙されない』での話なのですが、番組には、リアルだからこその、沈黙が続く場面が少なくありません。普通、“何かしゃべらなきゃ…”と焦りそうなものなのに、とあるカップルが、沈黙の時間さえも楽しんでいる姿を見て衝撃を受けました。自分が投げかけた言葉に対して相手が考えている時間を受け止め、表情を見ながら、言葉を交わさない時間を有意義なものとして共有できている。会話の一つとして沈黙が存在していることが本当にすごい。そしてなにより大人だと思いました。ちなみにこのカップルが登場したのは番組のスピンオフ企画で、以前いろいろあった二人が久しぶりに会うという状況で、相手のことを信頼しているからこそ実践できることなんだろうなとも思いました。他の共演者やスタッフも、「このカップルだから沈黙がいいんだよね」と話していて、本当にそうだなと感じたんです! 私は30歳にしてようやく沈黙もいいものなんだと気づくことができました。つい、「で、どうなの?」と急かすばかりの自分には味わえないもの。人それぞれに自分の間というものがあるし、相手の間を読むことは難しいからこそ、それができるような人になりたいと思いました。

まずは、話している相手の表情をよく見て、まだ考えている途中なのかどうかを見極めることが大事だと思います。また、会話は、必ずしもすぐに言葉を返さなきゃいけないわけじゃないということを理解しておくことも、焦らないためには大事ですよね。たとえ無言の時間が生まれても、“この人は私の問いかけに対してちゃんと考えてくれているんだな”と理解できれば、きっと沈黙も怖くないはずです!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。

※『anan』2021年7月28日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)