4割以上の人が「暮らし向きにゆとりがなくなってきた」。支出は増えても収入は増えず

2022年に入り、原油高や原材料価格高騰の影響を受けて、あらゆる商品やサービスの値上げラッシュが続いています。家計にも大きく影響すると考えられますが、暮らし向きはどのように変化しているのでしょうか。

約9割の人が、物価の上昇を実感

1年前と比較した物価の推移

1年前と比較した物価
出典:日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」P10

日本銀行が2022年7月「生活意識に関するアンケート調査」を公表。1年前と比較した現在の物価がどのように変わったと思うかという質問に対し、「かなり上がった」が30.6%、「少し上がった」が58.4%で、合わせて89%の人が物価上昇を実感していることが分かりました。

43%の人が、暮らし向きに「ゆとりがなくなってきた」

現在の暮らし向き

現在の暮らし向き
出典:日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」P5

現在の暮らし向きについては「ゆとりが出てきた」人が2021年12月は53.4%だったのに対し、2022年3月は52.8%、2022年6月は52.3%と徐々に減少。一方「ゆとりがなくなってきた」人は、2021年12月の40.0%から、2022年3月は41.7%、2022年6月43.2%と増加傾向にあります。

1年後、さらに物価は上昇するものの収入は増えず?

1年後の物価予測

1年後の物価
出典:日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」P11

物価の上昇がストップするか、収入が増えれば暮らしにゆとりが出てくると考えられますが、1年後の物価はどのように変化しているのでしょうか。物価の推移予測は「少し上がる」が57.7%、「かなり上がる」が29.4%と、合わせると87.1%の人が今後の物価上昇を予測しています。

収入の推移

1年後の収入の推移
出典:日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」P6

今後の収入の推移に関しては「変わらない」が56.0%、「減る」が33.3%と、89.3%の人が収入増は見込めないと予測している人が多いようです。

さまざまな商品やサービスの値上げが相次ぎ、家計が厳しいと感じている人は多いと思いますが、2022年夏のボーナスの平均金額がアップしたといった調査結果も出ています。物価上昇は避けることができませんが、今後は収入が増えることに期待したいですね。

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