中学生に足さばき伝授 ファジアーノ岡山、岡山大付属中で部活指導

上山崎雅泰
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 ファジアーノ岡山のサッカースクールのコーチによる部活指導が13日、岡山市中区岡山大教育学部付属中であった。国は教員の負担軽減などのため、公立中学の部活の地域移行を進めており、ファジアーノが運動部活動のサポートをするのは初めてという。

 この日午前、同校のグラウンドでファジアーノのサッカースクールコーチの藤川学さん(43)がサッカー部員ら十数人に指導した。

 藤川さんは自ら手本を見せながら「ステップを細かく」「身体の向きを意識して」などと声をかけた。「中学生は自主性が芽生える年ごろ。適切なメニューを組んで、一人ひとりしっかりみていきたい」と話した。サッカー部の渡辺貴之キャプテン(3年)は「高度な指導が受けられてうれしい。ボールを持たない練習は新しい感じがした。実力をつけて大会に出場したい」と話した。

 国は、少子化や教員の長時間労働といった課題に対応するため、民間クラブとの連携や、外部人材を部活動の指導員として派遣することなどを目指している。ファジアーノは昨年、岡山大と、人的な交流を通じて地域活性化を目指す包括的な連携協定を締結。今回はその一環でもある。同中での指導は毎週土曜に行う。実施校の拡大も今後検討していくという。(上山崎雅泰)

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