自転車のヘルメット着用率13.2% 努力義務化1年で、県警が調査

土居恭子
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 春の全国交通安全運動に合わせ、県警は12日、自転車利用者のヘルメットの着用率を街頭で調査した。昨年4月の着用努力義務化から1年が経ち、実態を把握するのが狙い。

 調査は17市町で午前7時半~8時半に実施。高松市の中央公園南交差点では、警察官と職員が通勤通学の自転車利用者のヘルメット着用を目視で確認した。着用していない人が目立った。

 22カ所で調査した結果、着用率は13・2%。

交通企画課によると、県警が行った2019年の調査では4・6%だったが、昨年5月には14%まで向上している。ただ、警察庁が昨年7月に全国で行った調査では、香川県は7・1%で全国平均の13・5%を下回り、ワースト12位だった。

 昨年、県内での自転車利用者の事故は590件で、8人が亡くなった。いずれもヘルメットを着用しておらず、県警は「うち2人はヘルメットを着用していれば命が助かった可能性がある」と分析している。

 交通企画課の担当者は「事故は命に関わる。一人でも多くの人にヘルメットを着用してほしい」と呼びかけた。(土居恭子)

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