「能登の囲碁ファンに嬉しい報告を」宮岸さん連続V 朝日アマ囲碁

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 【石川】第18回朝日アマチュア囲碁名人戦県大会(朝日新聞金沢総局、日本棋院主催)が14日、金沢市片町1丁目の朝日新聞金沢総局であった。12人が参加し、津幡町の宮岸黎明(れいめい)さん(26)が昨年に続き優勝した。宮岸さんは7月6、7日に日本棋院東京本院(東京)で開催予定の全国大会に出場する。

 宮岸さんは決勝で金沢市の鈴木幸子さん(38)と対局した。宮岸さんは以前住んでいた富山県の大会から連続6度目、通算8度目の優勝。津幡町で囲碁サロンを経営し、「能登半島地震では自宅が被災したお客さんもいて心が痛みます。全国大会で自己ベストの8強を超え、能登の囲碁ファンにうれしい報告をしたい」と抱負を述べた。鈴木さんは「自分としては上出来でした。宮岸さんには全国大会でも頑張ってほしい」と語った。

 輪島市からは町野町西時国の清水哲朗さん(56)が参加した。地震発生後、大津波警報が出るなか、海岸に近い自宅から家族と車で避難し、夜は地区の駐車場で車中で過ごした。翌2日から曽々木地区にある市のふるさと体験実習館で約1カ月間班長をして過ごした。

 同館には最大約130人が避難。パトカーの見回りや自衛隊の入浴支援に助けられたという。「囲碁は『碁縁』の世界。ゆっくり楽しく過ごせました」と話した。

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