女子生徒がいじめ受け転校 釧路の中学校 重大事態として調査

古源盛一
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 北海道釧路市立の中学校で女子生徒がいじめを受けて転校する事案があったことが市教育委員会への取材でわかった。市教委はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定し、弁護士らでつくる第三者委員会で調査をしている。

 市教委によると、女子生徒は同じ部活動の生徒から「キモい」などと悪口を言われたり、癖を馬鹿にされたりするなどされ、2022年12月から不登校となり、23年7月に市外に転校した。生徒の保護者は複数回にわたり生徒が自殺未遂をしたと訴えているという。

 市教委は、不登校を受けて23年4月に調査を開始。その後、女子生徒が転校したことを受けて同法が規定する「生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑い」に当たるとして、同年10月に第三者委による調査に移行した。学校の対応が適切だったかや、いじめと自殺未遂の因果関係を調査している。市教委は「第三者委の最終報告がまとまった段階で公表したい」としている。(古源盛一)

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