京都非公開文化財特別公開を前に随心院で内覧会
西崎啓太朗
春の京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)が27日から始まるのを前に、小野小町ゆかりの寺として知られる随心院(ずいしんいん)(京都市山科区)で16日、報道陣向けの内覧会があった。修理を終えたばかりの国重要文化財の仏像3体がそろって披露された。
本堂には、秘仏で本尊の如意輪観世音菩薩坐像(にょいりんかんぜおんぼさつざぞう)(鎌倉時代)、金剛薩埵(さった)坐像(同)、阿弥陀如来坐像(平安時代)の3体が並んで安置されている。期間中は、普段は入れない内陣に入ることができる。本堂で3体が拝めるのは4年ぶりという。
亀谷英央(えいおう)門跡(62)は「修理を終え、本尊の表情は柔和になられたと感じている。見る人によって表情を変えると言われる本尊を間近で拝んでほしい」と話す。
特別公開は、初公開の常照寺(北区)や宝筐院(ほうきょういん)(右京区)など京都府内15カ所である。随心院は27日から5月12日。問い合わせは京都古文化保存協会(075・451・3313)。(西崎啓太朗)