JR瀬戸大橋線、利用が回復傾向 昨年度、16%増の688万人

福家司
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 JR四国はJR瀬戸大橋線(宇多津―児島間)の昨年度の利用実績をまとめた。利用者数は約688万人で、前年度を16%上回ったものの、コロナ禍の影響の小さかった2019年度は約10%下回った。

 瀬戸大橋線は今月、1988年の開業以来の利用者が3億人を突破した。昨年度の利用者は開業以来4番目に少なかった。

 1日あたりの平均は約1万9千人。列車別では、快速マリンライナーが1万2023人、特急しおかぜが4076人、特急南風が2328人など、いずれも前年度を上回った。19年度と比べると、南風が93%と比較的高く、次いでマリンライナー90%、しおかぜが88%などとなっている。

 JR四国の担当者は「昨年5月に新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられた影響で、コロナ禍前には及ばないが回復傾向が強まった。今年度は3億人のキャンペーンも展開し、旅行機運の高まりやインバウンドの増加で、コロナ禍前に近い水準を期待したい」と話している。(福家司)

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