大洲市の国道復旧へ落石撤去、新たに負傷者増えて計8人に 愛媛県

戸田拓
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 17日の地震で起きた落石で通行止めになっている愛媛県大洲市肱川町宇和川の国道197号で19日、散らばった岩石の撤去作業があった。

 県大洲土木事務所によると1辺約3メートル、重さ30~50トンほどの岩が落下して割れたとみられ、引き続き仮設防護柵の設置や落石を防ぐストーンガードの修復などを進めるという。片側通行が可能になるのは22日夕方以降の見込み。

 県によると19日、愛南町の家屋内で転んで骨折していた負傷者1人が新たに確認され、県内の負傷者は計8人になった。

 宇和島市では、南予文化会館と総合体育館で天井部分が落下したとの報告があった。

 せいよ西学校給食センター西予市)では建物2階の水道の破損で階下への水漏れが起きた。調理機器の漏電などのおそれがあるとして、清掃・点検のため、19日と22日の市内小中学校9校分の給食約1700食の提供を中止。必要に応じた弁当持参を呼びかけたという。

 県教委は文化財の被災状況をまとめた。宇和島城(宇和島市)天守の外壁しっくいのはがれ、大洲城(大洲市)高欄櫓(やぐら)の瓦のずれなど、4市町で国の重要文化財を含む9施設で被害が確認された。程度は軽く、いずれも修復可能という。(戸田拓)

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