青年ならではの発想に期待 次世代の地域農業支える事業プラン募集

松永和彦
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 次世代を担う若者ならではの自由な発想やアイデアを寄せてみませんか――。和歌山県は、農家が減る中、「青年リーダー」を育てようと地域の課題解決に取り組む事業プランを募っている。採択されれば上限500万円の補助金が支給される。5月20日まで受け付けている。

 県経営支援課によると、県内の農家数は高齢化や後継者不足が原因で減少し続け、1970年の6万6591戸から2020年には2万5263戸になった。

 県は地域農業の発展、維持を目的に、22年度から支援する事業プランの募集を始めた。

 22年度は、白浜町の農家が採択された。農業体験と労働環境整備をテーマに、体験用の農具の購入や駐車場整備などに補助金を活用した。

 23年度は、日高郡で生ニンニクを産地化するための機械整備をテーマにした由良町の農家が採択された。ニンニク植え付け機や収穫機を購入したり、PR用のロゴマークを作成したりした。

 応募要件は、県内在住の農家、農業法人、団体が対象で、代表者の年齢は45歳未満。プランには、「将来的にこうありたい」と考える地域農業の姿と、実現に向けた具体的な取り組みを盛り込む。

 5月21日に書類による1次審査があり、6月中にプレゼンによる2次審査がある。採択は今年度も1件で、上限500万円の補助金が支給される。

 県経営支援課の担当者は「新しい取り組みで農業を盛り上げていこうと考えている人に応募してほしい」と呼びかける。

 問い合わせは同課(073・441・2931)や、県内の各振興局農業水産振興課へ。(松永和彦)

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