ペットボトルの回収はセブンで 水平リサイクルに向け鳥取市と協定

富田祥広
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 使用済みペットボトルを回収して新たなボトルの原料として使う「水平リサイクル」(ボトルtoボトル)を推進しようと、鳥取市はコンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパン(本社・東京)と協定を結んだ。同社が市内9店舗に回収機を設置し、市は分別方法を広報するなどして回収に協力する。

 水平リサイクルは石油などの新たな化石由来原料がいらないため、二酸化炭素の排出量を削減できる。同社は全国の店舗に回収機の設置を広げており、2月末時点で1都2府31県に計3673台を設置。鳥取県内の店舗に回収機を設置するのは初めてという。

 回収するのは透明なペットボトルのみで、ビンや缶、飲み残しなどは投入時に自動選別される。回収機には2リットル容器まで投入でき、約3分の1に圧縮される。セブンの電子マネー「nanaco(ナナコ)」のカードを回収機の画面にかざすと、ボトルのサイズに関わらず5本の投入で1ポイントもらえる。回収機はカードを持っていない人も利用できる。

 同社は①キャップとラベルをはがす②軽くゆすぎ、つぶさずに投入する――の2点を利用者に呼びかけている。担当者は「資源価値の高いきれいなペットボトルを集めるため、市から適切な分別を呼びかけてもらえる効果は大きい」と話す。

 17日に市内の店舗で開かれた記念式典で、深沢義彦市長は「市が進めている地球にやさしい脱炭素のまちづくりにつながっていくと期待している」とあいさつした。(富田祥広)

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