神社裏にひっそりすむタゴガエル 「鳴きまね大会」開いて保護活動

斉藤勝寿
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 鳥取市湯所(ゆところ)町にある湯所神社の境内にひっそりと生息するタゴガエル。鳴き声が特徴的なカエルを保護しようと地元では「タゴガエル保存会」が結成されている。同会は5月6日、神社で「鳴きまね大会」を開催する。

 「ゴロゴロ」「ゴロゴロ」「グアッカ、グアッカ」。神社の本殿裏の崖から奇妙な鳴き声が聞こえると、参拝者から神社側などに連絡があったのは5年前。鳴き声の主は山地の森林や渓流などをすみかにするタゴガエルとわかった。岩の隙間に潜んでいることが多く姿を見ることは難しい。

 神社の氏子や地元住民を中心につくられた「保存会」は昨年3月、生息する本殿裏に約30センチのタゴガエルの石像を設置。同5月には活動を盛り上げようと第1回の「鳴きまね大会」を実施した。

 大会には子どもから大人まで18組が参加。優勝したのは当時中学1年生の羽田つばささん。カエルの衣装に身を包み、心身ともにカエルになりきったパフォーマンスが評価された。今年もV2を目指し、友人と一緒に参加予定だ。「みんなでカエルになりきって、楽しいひとときにするぴょん」と張り切っている。

 主催する保存会の山口輝幸会長は「今年はさらに盛り上がって、タゴガエルの存在と地域の魅力を多くの人に知ってほしい」と話す。

 タゴガエルは4月下旬から2週間ほど鳴き続けるという。昨年の大会はタゴガエルの「声援」を受けての開催だった。副会長の福田正志さんは「今年も出てきてくれて、鳴いてくれるか? 私たちにとってはハラハラドキドキです」。

 大会は午前9時半受け付け開始。参加無料。問い合わせは山口会長(080・3884・1550)へ。(斉藤勝寿)

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