72歳の川口市長が運転免許証を返納 「迷惑かけること避けたい」

浅野真
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 埼玉県川口市の奥ノ木信夫市長が23日、川口署を訪れ、運転免許証を自主返納した。4月末に73歳になる奥ノ木市長は「70歳を過ぎたし、仕事は公用車なので運転する機会はまったくない。自分で運転して事故などもしものことがあって、迷惑をかけることは避けたいと思った」と話した。

 埼玉県警によると、65歳以上の県民で、運転免許を自主返納した人は、2020年の約3万5千人がピークで、その後は減少傾向が続き、23年は2万1888人だった。19年4月には、高齢者による池袋暴走事故が起き、免許返納を促すきっかけになったとみている。

 奥ノ木市長は「私は学生時代に運転免許をとったが、今まで無事故だった。高齢者の『自分は大丈夫』という思い込みは危険。川口市民の範となればいいと思った」と話した。(浅野真)

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