前夜祭あらため「THE・AWAODORI」に、全国世界へ発信狙う

相江智也
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 「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」は26日、今年から本祭と一体化する前夜祭(8月11日)を「THE・AWAODORI(ザ・アワオドリ)」の名称にすることを決めた。阿波踊りの名を、全国や世界に発信する狙いがあるという。

 ロゴマークは藍色で、波と渦をイメージしたデザイン。波紋が大きく広がっていくイメージだという。実行委事務局は「これぞ阿波踊りという演舞が披露される舞台。海外の人たちに『AWAODORI』の名を広めたい」としている。

 ただ、昨年までと同様、8月11日は市中心部の演舞場は開かれず、アスティとくしま(徳島市山城町)のステージでの演舞のみに。

 委員からは「誘客をはかる目的で本祭と一体化したのに、なぜ別のロゴを使うのか」「11日も演舞場が開設されると誤解を受けるのではないか」といった懸念の声も出ている。

新実行委員長に庄野氏

 阿波おどり未来へつなぐ実行委は26日、今年度の初会合を開き、新しい実行委員長に市民団体理事で、飲食店経営会社社長の庄野浩司氏(50)を選んだ。

 昨夏の阿波踊りでは、1席20万円のプレミアム桟敷席が建築基準法に違反していたとして、当時の委員長代行が同法違反容疑で徳島地検に書類送検されている。庄野氏は取材に、「安心安全を徹底していきたい。また、未来につなぐ挑戦と、文化を守るディフェンスをしていきたい」と語った。

 実行委では、観光庁オーバーツーリズム対策についての補助金(約1973万円)の受給が決まり、予算額を約3億2285万円(当初予算比6.5%増)とする議案を可決した。シャトルバスの増便やキャッシュレス決済の導入、来場者の手荷物預かり所の設置などを進めるという。(相江智也)

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 今年の徳島市の阿波踊りの団体チケット(1公演13枚以上)の申し込みが26日、始まった。インターネットで5月8日まで受け付けている。詳細は実行委のホームページ(https://www.awaodorimirai.com/groupticket2024別ウインドウで開きます)。一般販売は7月1日から。

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