小児医療センター 移転先は群大病院南側の共愛学園短大
群馬県立小児医療センター(渋川市北橘町)の移転をめぐり、県は26日、群馬大医学部付属病院(前橋市昭和町)に隣接する、共愛学園前橋国際大の短大部の敷地を移転候補地に決めたと発表した。両者はすでに覚書を交わしており、県は用地取得に向けて具体的な協議に入る。
候補地は、群大病院の南側道路を挟んだ場所にあり、敷地面積は約1万4千平方メートル。共愛学園前橋国際大の短大部が4年制に移行し、2027年4月にキャンパスを移すため、跡地を移転先として協議することになった。
現在の小児医療センターは1982年に開設され、敷地5万平方メートル。4階建ての建物に約150床があり、先進的な周産期、小児医療を提供していたが、老朽化が著しく、建て替えと移転が決まっていた。
移転先は敷地が狭くなるが、現在の病床や診療部門は維持できる見通し。群大病院に近く、連携を強化して医療体制を充実させられるという。
一方、センターが撤退する北毛地域の医療体制について、県は検討会議を設置。市町村、医師会などと対応を協議する。(高木智子)