ニュース 2021.06.12. 20:50

中嶋監督「MVPは全員」…オリックスが11年ぶり2度目の交流戦優勝!

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交流戦優勝を決めるなど好調が続くオリックス (C) Kyodo News

2010年以来、11年ぶり2度目の…


 2年ぶりの開催となった『日本生命セ・パ交流戦』も、ついにクライマックス。

 12日の広島戦に勝利したオリックスが、1試合を残して交流戦の最高勝率を確定させ、2010年以来となる11年ぶりの交流戦優勝に輝いた。




 交流戦単独首位で12日の広島戦を迎えたオリックス。

 この日に優勝が決まる条件としては、まずオリックスが広島に勝利したうえで、かつ同時刻に行われるメットライフの西武-中日戦で中日が敗れ、さらにDeNAが札幌ドームの日本ハム戦で引き分け以下、楽天が楽天生命パークの阪神戦で引き分け以下に終わるというもの。

 まずは目の前の勝利を目指し、オリックスは田嶋大樹が先発のマウンドに登った。



 初回、先頭の菊池涼介に安打を許すも、後続を斬って無失点の立ち上がり。2回・3回は三者凡退で進み、4回は二死から内野安打を許しながらも無失点。粘り強い投球を展開していく。

 すると打線は2回、広島先発・森下暢仁から二死満塁のチャンスをつくり、打席には1番の福田周平。「1打席目からすごくスピンを感じるストレートだったので、そのストレートに負けないようにしっかりと振り切ることを考えて打席に入っていました」と振り返った一打は、左中間に落ちる走者一掃の適時三塁打。

 「少し詰まって打球が上がってしまいましたが、いいところに飛んでくれたと思います!」という値千金の一打で、一気に3点を先制した。


 田嶋は5回、先頭の坂倉将吾にライト前への安打を浴び、二死から小園海斗にはセンター前へと運ばれて一・二塁のピンチ。それでも、初回に安打を打たれている菊池を三振に仕留めて5回もゼロ。この日は5回を92球、被安打は4、無四球・6奪三振の無失点で降板となり、後をリリーフに託す。

 ところが、2番手で登板した村西良太が乱調。無死満塁から會澤翼に押し出しの四球を与えてしまい、一死も取ることができずに富山凌雅に交代となる。

 2点差に迫られ、なおも無死満塁という危機だったが、富山はこのピンチを坂倉の併殺打の間の1点で切り抜けて見事な火消し。3-2とリードは死守してバトンをつなぐ。


 終盤は打線も森下と相手リリーフを前に沈黙したが、オリックスも7回は澤田圭佑、8回はタイラー・ヒギンスとつなぎ、9回は平野佳寿が無失点で抑えて逃げ切り成功。

 引き分け挟む5連勝で交流戦11勝目を挙げ、田嶋は5月8日以来となる今季3勝目。11年前の交流戦優勝を知る男・平野が5セーブ目を挙げた。


 試合後、田嶋は「不安を抱えながらマウンドに上がりましたが、1イニング・1イニング集中してマウンドに上がっていました。投げている感覚もよかったですし、なんとかゲームを作ることができてよかったです」と安堵。

 つづけて、「ここまで良くない内容が続いていましたが、しっかりと気持ちの整理をして修正できたと思いますし、いい方向に兆しが向いたので、次につながるピッチングができたと思います」と、久々の無失点ピッチに明るい兆しが見えたようだ。


MVPは「全員ですね」


 先に勝利を収めたため、他会場の結果を待つ形にはなったが、中日が西武に敗れ、楽天が阪神に敗れ、最後はDeNAが日本ハムに敗戦。これにより、13日の最終戦を待たずしてオリックスの交流戦最高勝率が確定。すなわち、11年ぶり2度目となる交流戦優勝を手にした。

 オリックスはDeNA戦以外のカードで勝ち越しに成功。今季から正式に就任した中嶋聡監督の的確かつ選手を信頼した起用法が光り、エースの山本由伸や若き左腕・宮城大弥らを擁する先発投手陣が奮闘を見せ、野手では柱の吉田正尚を絶好調のT-岡田と杉本裕太郎が支える形が安定。さらに福田周平と宗佑磨の1・2番コンビの働きも忘れてはならない。

 チーム一丸で波に乗った戦いを続けた結果、気が付けば借金も完済どころか貯金が「2」。首位・楽天との差は3ゲームにまで縮まっている。それ以上に、若い選手中心のチームにとって、この交流戦優勝は公式戦の再開に向けて大きな自信となったことだろう。


 激闘を終え、中嶋聡監督は「(交流戦は)なかなかな対戦することがないチームですので、難しいところがあって、DHもないですし、探りながらになるんですけど、意外と探らずに自分たちの野球をというイメージでやらせてもらいましたね」と一言。

 また、優勝という結果については「とても良いことだとは思いますが、まだまだ試合は続きますから。(MVPは)全員ですね。誰一人欠けてもこのような成績をあげることはできなかったと思います」と実り多き交流戦を総括。

 最後は「最初のカードから首位との戦いになりますからね。どうやって食らい付いていくかということですよね。そこに関してはそれしか考えていません」と意気込み、指揮官の目は既に18日から仙台で行われる楽天との3連戦に向いている。

 交流戦優勝を経てパ・リーグの台風の目となるか。まずは13日の広島との最終戦を勝利で締めくくり、最高の形で交流戦優勝に花を添えたいところだ。


取材・文=どら増田

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