2018.01.06

準決勝敗退のトヨタ自動車。「自分たちのシュートを決めきれませんでした」と振り返った大神

JX-ENEOSとの準決勝を、9得点3アシストで終えたトヨタ自動車の大神 [写真]=山口剛生
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 1月6日、「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンド(男女準々決勝~決勝)が、さいたまスーパーアリーナで行われ、同日の女子準決勝第1試合で、トヨタ自動車アンテロープスはJX-ENEOSサンフラワーズに52-78で敗退。今季限りで現役引退となる大神雄子にとっては最後の皇后杯を終えた。

 トヨタ自動車は、第1クォーターに9-24と、大量リードを許してしまった。「出だしが悪かったというよりは、自分たちのシュートが入りませんでした。向こうのシュートが入ったというよりも、自分たちのシュートを決めきれなかったです」と大神は振り返った。

 大神が言うように、第1クォーターのトヨタ自動車は、フィールドゴール成功率(27.3パーセント)、3ポイントシュート成功率(14.3パーセント)、フリースローは1度も得ることができなかった。「連覇しているような強いチームには、決めるべきシュートをどれだけ決めることができるかが、1つのポイントだと思います」。

 シュートに関しては、「みんな気持ちは出ていたと思うし、こういうような試合は勝ちにいっていましたので、決して外したくて外しているわけではないんですけど…。その気持ちを思うと、自分たちが入れたいからこそ、見えないメンタルの部分で、『決めたいという気持ち』が伝染してしまったのではないかと思いました」と大神。

 とはいえ、2クォーター以降は徐々に盛り返していったトヨタ自動車。「まずはノーヘジテーション。『迷わずシュートを打っていこう』という積極的な部分と、相手のリバウンドが強いので、ディフェンスとリバウンドを取ったらシュートも入り始めるから、もうちょっとディフェンスでプレッシャーをかけにいこうとか、リバウンドを全員で取りにいくとか、そういうような部分を話しました」と、試合中にアジャストしていったことを明かした。

 現時点におけるJX-ENEOSとの違いについて聞かれると「崩れないこと。同じメンバーで5、6年やっていたら、そこは築ける部分だと思います。自分たちは新加入選手が多いので、それを構築するには時間がかかるとは思います。ただ、そうも言っていられないので、どれだけこれからの時間で自分たちが『これだ』と自信を持てるものを作り上げていくのかが、自分たちに求められていることなんじゃないかと思います。それを今日の試合でも気づけたと思っています」と、今後のシーズンに向けてポジティブに締めて、最後の皇后杯を終えた。

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