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補聴器を気軽に使える環境へ、フィリップスのAI搭載補聴器に初の耳あな型が登場

販売戦略

2022/11/21 11:00

 デマント・ジャパンは、フィリップスブランドのAI(人工知能)搭載補聴器「フィリップス ヒアリンク 9030/7030/5030/3030/2030」において初の「耳あな型」スタイルを全国のフィリップス補聴器取扱店で11月16日から発売している。医療機器から家庭用品まで、さまざまな分野でブランド力の高いフィリップスでは、補聴器のラインアップも充実させている。

フィリップスから耳あな型のAI搭載補聴器を発売

 新しい耳あな型補聴器は、AI音声処理技術「AIサウンドテクノロジー」を搭載していることが特徴。スタイルは、装用中ほとんど見えない超小型「IIC」から、ワイヤレス通信機能を搭載できる「ITC(カナル)」、フル機能を搭載できる少し大きめの「フルシェル」まで五つのスタイルをそろえており、ユーザーの聴力や生活スタイル、好みにあわせて選択することができる。カラーは、肌の色になじむベージュ、スタイリッシュなダイヤモンドブラックの2色をメインカラーとして用意。フィリップスの耳あな型補聴器は一人ひとりの耳の形に合わせたオーダーメイドで造られており、補聴器本体が耳あなに収まるため、眼鏡やマスクの脱着に干渉せずコロナ渦による生活スタイルに相応する補聴器だ。
 
5種類のスタイルを用意
 
超小型「IIC」の装用イメージ

 今回、耳あな型に搭載されたAIサウンドテクノロジーは、従来の補聴器の音声処理技術における固定ルールに縛られず、トライ&エラーを重ねた学習済みのAIが自らの蓄積した知識をもとに音声処理を行う。1000万を超える音環境データをもとに開発された技術であることから、にぎやかな環境でも会話をよりクリアに聞き取ることができるわけだ。

 Bluetooth低エネルギー(BLE)無線技術を搭載したモデルでは、iPhoneやAndroid(※1)デバイスに接続して音楽や映画、通話などを直接補聴器にストリーミングすることが可能。これにより、周囲の音が気にならず、快適にエンターテインメントを楽しむことができるようになっている。さらに、iOS向け「ハンズフリー通話機能(※2)」に対応。両手が自由になり、仕事や家事をしながらハンズフリーで快適に通話を楽しむことができる。

 2021年3月に先駆けて発売したAI搭載補聴器の「耳かけ型」スタイルに続き、新たに「耳あな型」スタイルが加わったことでユーザーの選択肢が広がり、聞こえに関する多くの悩みを解決することが可能になった。補聴器ユーザーにとって最も重要な関心事項のトップ3は、「目立ちにくさ」「テクノロジー&外部機器接続」「操作性」という。今回の耳あな型によって、ユーザーのニーズに応えることを実現した。

 なお、フィリップス補聴器を気軽に試すのであれば「フィリップス補聴器コンセプトストア」がある。コンセプトストアでは、フィリップスのブランドコンセプトを基調としたオープンスペースで、聞こえに関心のある人が気軽に立ち寄れる空間を用意。認定補聴器専門店ヒヤリングストアの認定補聴器技能者による丁寧なカウンセリングやフィッティング(補聴器の調整)をはじめ、購入後のアフターケアまで全てのサポートを受けることができる。現在、神奈川・横浜の「ヒヤリングストア マルイシティ横浜店」内と、千葉・船橋の「ヒヤリングストア東武船橋店」内に構えている。もちろん、全国のフィリップス補聴器取扱店でも、フィリップスのAI搭載耳かけ型補聴器を試聴することができる。
 
「フィリップス補聴器コンセプトストア」
(左が横浜店、右が船橋店)

 フィリップスはヘルスケアやオーディオなど一般消費者に身近なカテゴリーで幅広く製品を展開している。補聴器特化のブランドが大多数であることを考えると、はじめから信頼性に対するアドバンテージがある。事実「知っている」ということが販売に直結するケースも多いと聞く。フィリップスブランドを通じて補聴器も気軽に使うことができるわけだ。

今回の新製品により、AI搭載補聴器の耳かけ型、耳あな型のフルラインアップが揃ったことで、さらなる需要の掘り起こしが期待でき、日本でますます補聴器を広めていきそうだ。

※1 ASHA(Audio Streaming for Hearing Aid)対応機種に対応。
※2 iPhone とiPadでのハンズフリー通信はiPhone 11以降、かつiOS15.2以降/iPad OS 15.2以降で動作するiPadでご利用可能。Androidデバイスでは別途オーディオクリップの併用が必要。