定評のS22を全方位で凌駕! もっとイケると「バトラックスハイパースポーツS23」なら1ランク上の走りが堪能できる!!【PR】

ブリヂストンのモーターサイクル用一般公道走行向けスポーツラジアルタイヤ「BATTLAX HYPERSPORT S23(バトラックス ハイパースポーツ エスニーサン)」のメディア向け試乗会が筑波サーキット2000(茨城県下妻市)にて開かれ、バイクジャーナリストの青木タカオさんが参加しました。開発者らから新技術をうかがいつつ、ライドフィールを確かめます。

思い切って寝かせられる、安心感がスゴイ!

 一般道で多用する常用域はもちろん、サーキットでのフルバンク時に用いるトレッドエッジ部でもしっかりとしたグリップ力が感じられ、安心して車体を深く寝かし込むことができます。

 フロントショルダー部とリアのトレッドエッジ部に新開発のコンパウンドを採用するとともに、新グリップ向上剤の配合によって、路面に対する追従性をアップ。

 さらにカーボンの増量により、ゴムの骨格となるポリマーを補強することで、変形に対してよりしっかりとした剛性を保てるよう進化しています。強いブレーキングでも、しっかりと踏ん張りが効く。

「BATTLAX HYPERSPORT S22(バトラックス ハイパースポーツ エスニーニー)」の後継となる「BATTLAX HYPERSPORT S23(バトラックス ハイパースポーツ エスニーサン)」です!

ブリヂストンの最新タイヤ「BATTLAX HYPERSPORT S23(バトラックス ハイパースポーツ エスニーサン)」を履いたスズキ「HAYABUSA」でテストする筆者(青木タカオ)

幅広い用途とユーザーへ

 ブリヂストンには公道用スポーツラジアルのフラッグシップに「BATTLAX RACING STREET RS11(バトラックス レーシング ストリート アールエスイレブン)」があり、ツーリング用として「BATTLAX SPORT TOURING T32(バトラックス スポーツツーリング ティーサンニー)」もラインナップされていますが、“S22”および“S23”はその中間に位置づけされます。

 つまり、街乗りからサーキットまで道を選ばず、ビギナーから上級者まで幅広いユーザー層がターゲット。

 販売店では「迷ったらS22」と言われるほどの定評があり、排気量やカテゴリーを問わずさまざまなモデルでメーカーの標準指定タイヤとして選ばれています。

新商品の「BATTLAX HYPERSPORT S23」。フロントショルダー部とリアのトレッドエッジ部に新開発のコンパウンドを採用するとともに、新グリップ向上剤の配合によって、路面に対する追従性をアップしている

セールストップの従来型をさらに上回る

 筑波サーキットで開いたメディア向け試乗会で、ブリヂストンモーターサイクルタイヤ株式会社の佐藤潤代表取締役社長はブリーフィング時、集まったジャーナリストらに向け、販売面でも“S22”が好調を保ち続けていることを明かしました。

「新製品は出したときに最も販売数が伸び、通常なら売り上げが少しずつ下がっていくものですが、“S22”はこれまでずっとスポーツ領域でトップで、その座を守り続けることができています」

 ユーザーからの声をリサーチしたところ、「特に不満はない」「十分」といった意見ばかりで、間違いのないタイヤとして選ばれていることが、セールストップを譲らなかった要因であると佐藤社長は言います。

ブリヂストンモーターサイクルタイヤ株式会社の佐藤潤代表取締役社長

 今回の試乗会では“S22”を装着した車両も複数台用意され、比較試乗することができたので、まず従来型に乗ってみました。

 すると、旋回性の高いスポーティな性格は「不満なし」という言葉が示す通りで、「もはやこれ以上、どのような進化を“S23”は果たしたのだろうか」と、筆者は興味が増すばかりでした。

従来商品の「BATTLAX HYPERSPORT S22」を履いたスズキ「HAYABUSA」でテストする筆者(青木タカオ)

記念すべき節目の意欲作

“S22”で走行した後、ピットに戻り、こうした感想をブリヂストンのスタッフに話すと、「全方位で新型“S23”は進化しています」と胸を張ります。

 都内で開かれた新商品発表会では、ブリヂストンMCタイヤ事業部長の坂上賢崇氏が、「モータースポーツ活動開始60周年を迎え、バトラックスにとっても初代「BT-01」および「BT-02」が1983年に誕生してから40周年の大きな節目」と力を込めた説明があり、渾身(こんしん)の新型であることがわかります。

ブリヂストンMCタイヤ事業部長の坂上賢崇氏

 ユーザーからのフィードバックに耳を傾け、新型を開発するのがメーカーの役割ですが、不満の声は特になかったと言います。それでも佐藤社長は節目の年での発表へ向け、新作への意欲を忘れません。

 佐藤社長が着目したひとつに、タイヤの減り方がありました。実際に使われている“S22”を見て、タイヤ右側のショルダー部が先に減っていることに気づきます。

 これは日本のサーキットでは右回りが多いことと、一般道でもカマボコ状になったセンターラインの左側を走ることで起きてしまうと佐藤社長は考えています。道路の構造上、右コーナーでは逆カントになることから、どうしても右カーブの方が路面に対して車体が深く寝ることが原因です。

多くのユーザーが「不満なし」と評価する従来商品「BATTLAX HYPERSPORT S22」を履いたスズキ「Hayabusa」

ツーリングスピードで際立つ軽快感

 こうしたライフ性能を向上したいと伝えたのが、ブリヂストン MCタイヤ設計第2課 原田陽一氏でした。開発スタート時の心境を、原田氏はこう振り返ります。

「かなりハードルの高い目標が設定されていて、プレッシャーを感じましたが、技術者としてはやりがいがあると思いました。全身全霊をかけて、開発に挑みました」

 そんな「バトラックス ハイパースポーツS23」でコースインすると、サーキットスピードに達する前の慣熟走行から軽快性を感じ、切り返しもクイック。ワインディングやツーリング、一般道でのスピードレンジでハンドリングを軽くし、さらにグリップ性能を向上しています。

S23の開発を担当したブリヂストン MCタイヤ設計第2課 原田陽一氏(右)と筆者(青木タカオ)

タイヤのおかげで攻められる

「限界がまだずっと先、高い次元にある」という安心感によって、アクセルはさらに開いていき、自分を抜き去っていくロードレース出身の猛者たちのラインを少しでも学べたらと、スポーツライディングに対しアグレッシブな気持ちにさせてくれます。

 これはタイヤのおかげとしか言いようがありません。タイヤへの信頼感が走りを大きく左右するのは、技量を問わないところでしょう。普段から走り慣れているわけではないサーキットですが、それでも「このタイヤなら、もっといける!」と、自分を奮い立たせてくれるのです!!

 コーナーの進入で車体がスッと寝ていき、強力に路面をつかみ、ワンランク上のスポーツ性能が体感できるではありませんか。短時間の走行でも疲れてヘトヘトになってしまうのが不慣れなサーキットでのスポーツライディングですが、フルバンク時も車体が安定して落ち着いているから、肩の力が抜けリラックスできます。結果的に疲労感も低減され、身体もより積極的に動く。走りのリズムが良くなっていくことが自分でもわかりました。

ブリヂストンの最新タイヤ「BATTLAX HYPERSPORT S23(バトラックス ハイパースポーツ エスニーサン)」を履いたホンダ「CB1000R」でテストする筆者(青木タカオ)。優れたエッジグリップが高い信頼感を生み出す

 ブリヂストンによるドライ路面でのサーキット走行テストによると、“S23”は“S22”と比較してコーナリングスピードが最大5%アップ。ラップタイムにおいては1%の短縮を達成しています。

 筆者もまた、コーナーをよりスムーズに曲がれ、気持ちよくアクセルを開けて駆け抜けることができました。乗りこなすのが難しいリッタースーパースポーツも、いつも以上に右手のスロットル操作が大胆になり、車体をより深く寝かせられますし、コーナーアプローチでのブレーキもだんだんとハード気味になっていきます。

 軽快なハンドリングが持ち味のネイキッドスポーツは、より激しく振り回せ、自分なりに操っている充実感に満たされていくのが、楽しくて仕方がありません。

 また、スズキ「Hayabusa」やBMW Motorrad「S1000XR」では乗り心地がさらに良く、旋回力だけでなく直進安定性も上がっていて、高速道路でのクルージングが快適なことも確かめられます。

「BATTLAX HYPERSPORT S23」を履いたBMW Motorrad「S1000XR」でテストする筆者。ジャンルを問わず幅広いモデルで優れた安定感を生み出す

濡れた路面も苦手にしない

 ウエット性能はどうなのでしょうか。原田氏によれば、濡れた路面でのテスト走行でも「パルスグルーブ」という独自のトレッドパターンが水の流速を高める効果を発揮し、制動距離を3%、ラップタイムで4%それぞれ短縮するとのこと。

 タイヤに刻まれた溝が、幅の太いところもあれば細いところもあり、脈を打つような形状となった「パルスグルーブ」。ウエット路面での水を効果的に排出し、路面とタイヤの接地性を高めグリップ力を強力に引き出すのです。

 そして、タイヤおよび路面温度が低い冷間時の性能を“S22”と同等を維持しつつ、耐摩耗性においても8%の向上を果たしているのも見逃せません。

“S23”開発時、佐藤社長が原田氏に託したタイヤ右側の偏摩耗に対しても改良され、まさに全方位での進化を果たしているのでした。

ハイパースポーツ「S23」(左)、「S22」(右)。S23ではスポーツツーリングタイヤ「T32」で初採用された「パルスグルーブ」という独自のトレッドパターンを採用し、排水性を上げている

乗り手の技量と環境を選ばない万能性

 今回はサーキットでの試乗でしたが、「“S23”は一般道でこそ真価を発揮する」と言うのは、プロモーションビデオにご出演され、試乗会にもアドバイザーとして参加した世界選手権元ホンダワークスライダーの宮城光氏と、鈴鹿8耐覇者でありMotoGPにも参戦した長島哲太選手です。

 街乗りやツーリングでの普段使いからサーキット走行会までオールマイティに使え、高いレベルで応えてくれる。先代がそうだったように新型もまた「迷ったら“S23”」「間違いのない選択」と、高く評価されることになるでしょう。発売サイズはフロント1サイズ、リア5サイズ。日本での発売は2024年2月です。

■発売サイズ
フロント:120/70 ZR17M/C(58W)
リア:160/60 ZR17M/C(69W)
リア:180/55 ZR17M/C(73W)
リア:190/50 ZR17M/C(73W)
リア:190/55 ZR17M/C(75W)
リア:200/55 ZR17M/C(78W)

 ブリヂストン二輪タイヤを詳しくチェック 

 

ブリヂストン「S23」の試乗会にアドバイザーとして参加した世界選手権元ホンダワークスライダーの宮城光氏(左)と、鈴鹿8耐覇者でありMotoGPにも参戦した長島哲太選手(右)。ご両人とも「“S23”は一般道でこそ真価を発揮する」と話す

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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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