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イタリア上院幹部、内閣信任投票の実施日で合意できず-決定先送り

  • コンテ首相は8月20日に上院で演説する予定
  • サルビーニ副首相は総選挙で同盟への権力集約を図る狙い

イタリアのサルビーニ副首相が連立政権を解消し政権掌握へ動くには、1週間は待たなくてはならないようだ。

  同国上院の有力政治家は12日、内閣信任投票の日程で合意できず、決定を13日に持ち越した。信任投票に敗れる場合、ポピュリスト連立政権には幕が下ろされる可能性が高い。

  ANSA通信によると、コンテ首相は今月20日に上院に呼ばれ演説する公算だ。ここで同首相の将来が決まるとみられる。

  ポピュリスト連立政権の一翼を担う「同盟」のサルビーニ党首は先週、連立政権への支持を撤回。解散総選挙になだれ込み、同盟への権力集約を図る狙いがある。コンテ政権が信任投票で過半数の支持を得られなければ、マッタレッラ大統領は新たな連立政権を模索するか、総選挙を実施するかの選択を迫られることになる。コンテ首相が不信任を突きつけられる公算は大きい。

原題:Italy Senate Delays No-Confidence Vote, Forcing Salvini to Wait(抜粋)

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