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米プルデンシャル、保険契約で電子たばこ利用者を喫煙者扱いに

  • 電子たばこに伴う健康問題への懸念で従来の方針を転換
  • 1000件超の肺障害報告は「氷山の一角」の恐れと米疾病対策センター

米生命保険大手プルデンシャル・ファイナンシャルは9日、電子たばこを利用する人が個人保険に加入を申し込む際、非喫煙者ではなく喫煙者に分類することを明らかにした。電子たばこに伴う健康問題への懸念を受け、従来の方針を変更する。たばこを吸う人は吸わない人よりも高い保険料を徴収される傾向がある。

  電子たばこ利用者の肺障害が多数報告されており、当局が調査している。米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド局長は先週、これまでに報告された1000件を超える肺障害は「氷山の一角」にすぎない恐れがあると指摘していた。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやクローガーなど小売業者は電子たばこの販売を停止している。

  プルデンシャルは電子メールで送付した発表資料で、「この数カ月間の電子たばこ使用に対する注目度の高まりと、それに関連する死亡や多数の障害報告について米食品医薬品局(FDA)から警告があり、連邦政府と一部の州がフレーバー付き電子たばこの使用を禁止した」と指摘。「業界のシフトと整合性を取り、プルデンシャルは今後数週間で電子たばこ利用者を喫煙者としての扱いに再分類し、当社のたばこ使用のガイドラインに合わせる」と説明した。

原題:Prudential Boosting Life Insurance Prices for Vapers Amid Scare(抜粋)

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