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米中貿易協議、「原則コンセンサス」と中国-米も「進展」指摘

更新日時

米国と中国は1日、貿易合意の第1段階に関して進展があったことを示唆した。両国の交渉担当トップが電話協議を行った。

  中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表は同日電話で協議。終了後に両国ともに声明を発表し、協議は「建設的」だったと説明した。

  トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「われわれは中国との合意で前進している。中国が非常に合意を欲している」と語った。

  中国商務省は米中が「原則コンセンサス」に達したと説明。米国はこれより若干慎重な評価を下しながらも、交渉で進展があり、協議は次官レベルで継続されるとしている。

  USTRは「さまざまな分野で進展し、懸案事項の解決に取り組んでいるところだ」との声明を発表した。

  USTRスポークスマンは中心分野でコンセンサスに達したとの中国側の判断に関して確認するのを控えたが、クドロー国家経済会議(NEC)委員長はこれに先立って記者団に対し、多くの問題で交渉担当者が合意に近づいていると語っていた。

  クドロー委員長は同時に、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米中協議が続く中でも中国製品への追加関税の可能性を残した。中国は12月15日に発動予定の関税撤回を望んでいる。

  同委員長は「合意の第1段階がまとまるまで、追加関税はなお選択肢として残る。最悪、合意がまとまらない可能性はある」と指摘。「トランプ大統領は第1段階の進展次第で、追加関税を検討する用意があるかもしれないことを示唆している」と述べた。

原題:China Says Got ‘Consensus in Principle,’ U.S. Sees Progress (2)(抜粋)

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