LIBOR公表停止ならユーロドル金利先物の仕組み一変-CME
Elizabeth Stanton-
CMEはユーロドル先物をSOFR参照商品への転換計画提示
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広範囲に影響及ぶ公算-LIBORが2021年に公表停止の場合
不祥事に悩まされたロンドン銀行間取引金利(LIBOR)が2年後に姿を消す場合、それに関連づけられたユーロドル金利先物に何が起こり得るかのヒントを取引所運営の米CMEグループが示した。
CMEの幹部は12日、ユーロドル先物とオプションを、担保付き翌日物調達金利(SOFR)と呼ばれる代替ベンチマークにリンクした同社取引所の他のデリバティブ(金融派生商品)に転換する方法論を提示。この計画は、顧客のフィードバックに基づいて調整され得る。
LIBORを監督する英金融行動監視機構(FCA)は、同指標算出に使用するデータ提出を市中銀行に強いることを2021年に停止する。
CMEのテリー・ダフィー最高経営責任者(CEO)は10月のインタビューで、LIBORがその時点でなくなる保証はないと述べていた。しかし、LIBORは世界の金融システムに深く組み込まれているため、消滅のわずかな可能性でさえ、緊急時対策が必要であることを意味する。
CME幹部のスニル・クティンホ、アガ・ミルザ両氏は12日のオンラインセミナーで、「フォールバック(代替措置)条項」がある場合に何が起きるかについて説明した。FCAもしくはLIBORを維持するICEベンチマーク・アドミニストレーションが同指標公表を今後行わないと発表した場合、ユーロドル先物はSOFR先物に移行する。
原題:
Libor’s Demise Will Upend How Hugely Popular Derivatives Work(抜粋)
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