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中国、MLFで2000億元供給-短期的には大規模刺激策の見込み薄

  • 金利は3.25%で変更なし-今週発表された経済指標は予想下回る
  • 9月発表済みの預金準備率引き下げも15日実施

中国人民銀行(中央銀行)は15日、中期貸出制度(MLF)を通じ銀行システムに1年物資金2000億元(約3兆1000億円)を予想外に供給した。納税時期に入り資金供給で銀行の流動性を支援する。短期的にはより大きな刺激策が講じられる公算が小さいことを示すサインだとアナリストらはみている。

  金利は3.25%で変更はなく、今週発表された予想より悪い経済指標を受けても、金融政策が抑制気味であることを示唆した。

  人民銀は9月に発表済みの一部市中銀行を対象とした預金準備率引き下げを同日実施し、さらに400億元の流動性を提供。合計2400億元を供給した。

  ナットウェスト・マーケッツの中国担当エコノミスト、劉培乾氏(シンガポール在勤)は「預金準備率引き下げで供給された流動性によって納税に伴う資金需要を満たすのは十分でないかもしれず、小出し緩和の新たなオペレーションにとどまった」と話した。

China's central bank keeps MLF rate unchanged

原題:
China Adds $29 Billion in Bank Funding to Ease Liquidity Concern(抜粋)

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