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投資マネジメント業界は依然として「男の世界」-ゴールドマン調査

  • 大型投資信託のうち77%のポートフォリオ管理チームは全員男性
  • 性別でファンドのリターンに差はないが、選好するセクターは異なる
A pedestrian walks along a street near the New York Stock Exchange.
A pedestrian walks along a street near the New York Stock Exchange. Photographer: Jordan Sirek/Bloomberg

ポートフォリオマネジメントの業界は依然として、主に「男の世界」だ。ゴールドマン・サックス・グループによる最新調査が示した。

  デービッド・コスティン氏率いるストラテジストらの25日付リポートによると、528の大型投資信託のうち409本、つまり77%のポートフォリオ管理チームが全員男性で構成されていた。これらのファンドの資産は米国の株式投資信託全体の64%を占めていた。

  女性のみのチームが管理するファンドは15本にすぎず、ファンド数としては全体の3%、資産では1%相当だった。ポートフォリオマネジャーの3分の1以上が女性であるファンドは73本(14%)で資産は1960億ドル(約21兆4000億円)。

  数は少ないものの、女性が運用するファンドのリターンは男性とほぼ変わらない。2017年初め以降、女性チームのファンドの39%で年間成績がベンチマークを上回った。全ファンドでは41%。

  男性と女性の違いの1つは選好するセクターだ。女性は、情報技術、公益事業、消費財関連により多くの資金を配分し、男性は金融サービス会社を好むという。

  銘柄レベルでは、女性が好むのはアマゾン・ドット・コム、 アップル、 ナイキ、マイクロソフト、メルク。一方、 バークシャー・ハサウェイやコムキャスト、JPモルガン・チェースへのエクスポージャーは低めだった。

原題:Investment Management Is Still a Boys’ Club, Goldman Finds(抜粋)

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