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【米国株・国債・商品】株が小高い、米中の部分合意で楽観優勢

13日の米株式相場は小幅高。米中両国が合意した貿易交渉第1段階の詳細を見極めにようとして午前中は荒い値動きとなった。S&P500種株価指数とナスダック総合指数は結局、小幅な上げながら終値ベースの最高値を更新した。米国債は大幅反発。

  • 米国株は小幅高、米中合意の詳細見極めで荒い値動き
  • 米国債は大幅反発、10年債利回りは1.82%に低下
  • NY原油は続伸、60ドル台-サウジ石油施設攻撃以来の高水準
  • NY金先物は反発、米中合意でも不透明感残る-週間でも上昇

  この日は中国側が米国との合意を発表したが、両国とも投資家に安心感を与えるような詳細を明らかにしなかった。合意文書の内容はまだ精査が続いているとし、農産物購入については後日詳細を発表すると中国の当局者は語った。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満高い3168.80。ダウ工業株30種平均は3.33ドル(0.1%未満)高の28135.38ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.82%。

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  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「両国は現在、公の場で交渉しているようなものだ」とコメント。「不確実性が存在するため、具体的な投資決定はできない。米中の交渉はサーカスのようになってきた」と語った。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。米中両国が貿易交渉の第1段階の文書で合意したことで買いが膨らんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は89セント(1.5%)高の1バレル=60.07ドルで終了。終値ベースで60ドルを超えたのは、9月にサウジアラビアの石油施設が攻撃された以降で初めて。ロンドンICEの北海ブレント2月限は、1.02ドル高の65.22ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。第1段階の合意が米中の貿易摩擦の解消にどの程度寄与するか不透明なため、逃避的な買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.6%高の1オンス=1481.20ドルで終了。週間ベースでは1.1%上昇と、8月9日以来の大幅高となった。

原題:Stocks End Higher as Partial Trade Deal Clinched: Markets Wrap(抜粋)

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