ゴールドマン、日本で富裕層事業参入へ-1兆円運用目指す
中道敬米ゴールドマン・サックス・グループは、日本で富裕層向け資産運用ビジネスに参入する計画だ。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
計画が非公開だとして匿名を条件に述べた同関係者によると、ゴールドマンはアセット・マネジメント部門を通じて、純資産額の高い個人顧客をターゲットにビジネスを展開していく。すでにプライベートバンカーの採用を開始しており、今後5-10年で1兆円の運用資産を目指す。
デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)の下でゴールドマンは、トレーディング収入への依存を低めるべく、ウェルスマネジメントやコンシューマーバンキングに力を注いでいる。
クレディ・スイス・グループがまとめた「2019年グローバル・ウェルス・リポート」によると、富裕層の数で日本は米国と中国に次ぐ世界3位の金持ち大国だ。
それでも、日本はこれまで外資系銀行にとって厳しい市場だった。過去数年間には英HSBCホールディングスや米シティグループが日本での富裕層向けビジネスから撤退している。
日本経済新聞(電子版)がこれより先、ゴールドマンが日本で獲得を目指すのは100億円以上の資産を保有する富裕層顧客だと報じた。
原題:Goldman Is Poised to Enter Japan Wealth Management Business(抜粋)
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