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アップルの今年初の主要製品発表イベント、15日オンライン開催

  • 「アップルウオッチ」と「iPad Air」の新モデル発表へ
  • 「iPhone」の新モデル4機種は10月発表の計画
Apple CEO Tim Cook speaks on-stage during a product launch event at Apple's headquarters in Cupertino, California on September 10, 2019. 

Apple CEO Tim Cook speaks on-stage during a product launch event at Apple's headquarters in Cupertino, California on September 10, 2019. 

Photographer: JOSH EDELSON/AFP

アップルは15日に開くオンラインイベントで、「iPhone(アイフォーン)」以外の主要ハードウエア製品である「アップルウオッチ」と「iPad Air(アイパッド・エア)」の新モデルを発表する。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、スマートウオッチの新モデルはシリーズ6と称される見込みで、より高速なプロセッサーと血中酸素濃度計などの機能を搭載する。サイズは現行モデルと同じ40ミリメートルと44ミリメートル。ライバルのフィットビットなどの低価格製品に対抗し、廉価モデルも新たに計画しているという。

  ウオッチはアップルで販売好調な製品の一角となっており、ウエアラブル・アクセサリー部門への貢献度は最大。同部門の2019年度売上高は245億ドル(約2兆5900億円)と、2年前のほぼ2倍。

Wrist Share

Apple has built a big lead in the global smartwatch market

Source: Strategy Analytics

Note: First quarter 2020 shipments

  今回のイベントで目立つのは、アイフォーンの新機種が発表されない見通しである点だ。新型コロナウイルス感染拡大で、第5世代(5G)移動通信システム対応のアイフォーン新モデルの最終試験が混乱し、量産能力に影響が及んだ。アップルは現在、4種類の新型アイフォーンを10月に発表する計画。一部モデルは2017年11月3日に発売された「アイフォーンX」よりも遅い時期に出荷される可能性もある。このため、通常のような年末のアイフォーン売り上げ急増は来年にずれ込む恐れがある。アップルの広報担当者はコメントを控えた。

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  アップルは15日のイベント向けに、昨年3月に再投入したアイパッド・エアの新モデルも用意している。「アイパッド・プロ」モデルと同様にホームボタンをなくす一方、処理速度は遅めのプロセッサーを使用し、プロで採用した「ProMotion」などの一部機能も搭載しない。在宅勤務や自宅学習用のデバイス需要が高まる中、中間価格帯に位置するアイパッド・エアの新モデルはホリデー商戦で人気商品になる可能性がある。

Top in Tablets

Apple's iPad has almost a third of the tablet market

Source: IDC

Note: Second quarter 2020 shipments

原題:
Apple’s First Major Product Launch Event of 2020: What to Watch(抜粋)

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