ロシア、インフレ加速で年内に1.25ポイントの利上げも検討-関係者
Anya Andrianova、Evgenia Pismennaya-
2月のインフレ率は5.7%、市場予想と中銀目標上回る
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ロシア中銀は年内に政策金利を5.5%に引き上げも
ロシア中央銀行はこれまで示唆していたよりも速いペースでの金融政策の引き締めを検討しており、年末までに政策金利を1.25ポイントかそれ以上引き上げる可能性がある。金融政策の協議に詳しい関係者1人が明らかにした。
協議内容は公にされていないとして匿名を条件に述べた関係者によると、インフレ加速や政府の支出増計画を巡る懸念から、ロシア中銀は複数回の利上げで政策金利を5.5%、あるいは6%に引き上げる可能性がある。現在の政策金利は過去最低の4.25%に設定されている。
そのような急速な引き締めは、景気回復を支えるために来年にかけて緩和的な姿勢を維持すると最近まで表明していたロシア中銀にとって大きな方向転換となる。ブルームバーグがまとめた調査によれば、エコノミストは年内について0.5ポイントの利上げしか予想していない。
2月のインフレ率は5.7%と市場予想を上回り、中銀が目標とする4%も大幅に上回った。食料品価格の上昇や通貨ルーブルの下落が影響した。
原題:Russia Mulls Faster Rate Hikes This Year as Inflation Spikes(抜粋)
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