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Photographer: Soichiro Koriyama/Bloomberg
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債券下落、あすの流動性供給入札が重しー日銀オペ減額懸念も上値抑制

更新日時

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債券相場は超長期債中心に下落。前週末の米国市場で長期金利が上昇したことに加えて、あすの超長期ゾーン対象の流動性供給入札に向けた売りが重しとなった。金利低下が進むと日本銀行が買い入れオペを減額するとの懸念も相場の上値を抑えた。

  • 新発20年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(bp)高い0.48%
  • 新発30年債利回りは0.68%、新発40年債利回りは0.72%と、それぞれ0.5bp上昇
  • 新発10年債利回りは0.5bp高い0.105%
  • 長期国債先物6月物の終値は2銭安の151円22銭。売りが先行し、151円19銭まで下落。いったん上昇に転じた後、取引終了にかけて再び水準を切り下げた
  • 6月物の日中売買高は1兆442億円と、中心限月ベースで昨年8月以来の水準に減少
長期国債先物6月物の日中取引推移

市場関係者の見方

SMBC日興証券の奥村任ストラテジスト

  • あすの残存15.5年超39年未満の流動性供給入札は、できれば水準を調整したい程度の重しで、不安感があるわけではない
  • 新年度に入って利付国債入札を順調にこなしたが、満足に買えた投資家も少ないとみられ、押し目があれば買いたい向きが多いのではないか
  • 日銀は特定の水準に目を付けているようなニュアンスは出したくないだろうが、オペ減額直前の水準と言う意味で10年債0.08%程度が近付くと再減額の思惑も生じやすいので、上値を追うのは難しという意味で相場はこう着しやすい
  • 米国債は今週入札が続くので需給面の調整が予想される一方、足もとの経済の堅調さを織り込み、レンジ推移となってきている

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
不成立-0.095%0.105%0.480%0.680%0.720%
前週末比 -横ばい+0.5bp+1.0bp+0.5bp+0.5bp
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