【新型コロナ】インド、累計感染者数で世界２位に－英接種目標達成

インドの累計の新型コロナウイルス感染者数は約1353万人と、ブラジル（1352万人）を抜いて米国に次ぐ２番目の多さとなった。

　　中国の科興控股生物技術（シノバック・バイオテック）のワクチンに関してブラジルで実施されていた後期臨床試験で、50％強の有効性が確認された。これは主要な医薬品規制当局がワクチンに求めている最低水準を辛うじて上回る水準にすぎない。中国や諸外国で使用されている同ワクチンの効力について疑念がさらに広がりつつある。

中国製ワクチン、有効性が欧米に見劣り－保健当局幹部も不十分と示唆

　　英政府は50歳以上の全員に新型コロナ感染症（ＣＯＶＩＤ１９）ワクチンの１回目接種を受けさせる目標を予定より３日早く達成した。経済活動の再開をさらに進めようとしているジョンソン首相の計画を大きく後押しするものだ。

英、50代以上の人全員が１回目ワクチン接種完了－前倒しで目標達成

　　英国では12日、イングランドのロックダウン（都市封鎖）が緩和され、パブや小売店、ジム、ヘアサロンなどの営業が再開された。

　　米国のコロナ死者数は週間ベースで２月以来の増加に転じた。ワクチン接種が拡大する中でも、感染者数は４週連続で増加した。

　　バイデン政権は米国内で感染率が最も高いミシガン州からのワクチン供給増加の要請を拒否した。

　　オーストラリアは米ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）製ワクチンを購入しないことを確認した。同国放送局ＡＢＣが報じた。技術面で英アストラゼネカ製ワクチンと近いことを理由に挙げた。

　　アイルランドはアストラ製ワクチンの接種を65歳以上に限定するよう勧告した。

　　ニューヨーク市ではワクチン接種が500万回を超えたと、デブラシオ市長が明らかにした。ニューヨーク州は州内の大学にワクチンを直接支給し、学生向け予防接種をサポートする。コロナ陽性率が上昇している18－24歳を重点対象とする動きだとクオモ知事は説明した。

　　米国で広く流行している変異株「Ｂ１１７」は、他の種類と比べて拡散するスピードが速いと確認される一方、従来の研究で示されていたほど致死性は高くないとの研究結果が、英医学誌ランセットの系列誌に掲載された。

英国変異株Ｂ１１７、従来研究ほど致死性高くない－ランセット系列誌

　　米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計データによると、世界の感染者数は１億3650万人、死者数は294万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチン・トラッカーによれば、世界全体のワクチン接種は７億9700万回を超えた。

　　米医薬大手イーライリリーは、米保健当局が同社の新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ１９）向けの抗体医薬バムラニビマブの購入契約を変更したと明らかにした。当局は、同社が開発した抗体薬併用療法の供給に重点を移すという。

　　英国が欧州連合（ＥＵ）を完全に離脱してから100日が過ぎたが、ブルームバーグが行った新たな世論調査によれば、2016年の歴史的な国民投票からＥＵ離脱の支持は拡大した。成人の約３分の２は、ＥＵ圏外にいることが英国のワクチン接種計画の成功に寄与したと考えている。

ワクチン供給でＥＵは「敵対的」、英国内で離脱して良かったの声拡大

原題：India Has 2nd-Most Cases; U.K. Hits Vaccine Target: Virus Update、N.Y. to Provide Vaccines to Colleges; U.K. Reopens: Virus Update（抜粋）