【欧州市況】株は下落、決算発表シーズンに注目-国債も安い
Kit Rees12日の欧州株は下落。投資家は経済成長の強さを見極めようと、これからの決算発表シーズンに注目している。M&A(企業の合併・買収)関連のニュースが一部銘柄の買い材料となった。
ストックス欧州600指数は0.5%安。英FTSE100指数は0.4%下げた。イングランドではこの日から新型コロナウイルス対策の制限措置が一部緩和された。テクノロジーや旅行、鉱業株の下げが目立った。
水関連事業を手掛けるフランスのスエズは7.7%高。同業のヴェオリア・エンバイロメントは9.7%上昇した。ヴェオリアによるスエズ買収合意が好感された。
欧州株は景気回復への期待に支えられ、今月に入り最高値を更新するなど順調に推移している。その回復期待を確かめる上で、企業決算の内容は重要な試金石となる。その一方で、投資家は欧州大陸の新型コロナワクチン接種ペースの鈍さや、長期化するロックダウン(都市封鎖)措置が相場上昇にとって障害となる恐れがあるかどうかを見極めている。
欧州債はドイツ債、イタリア債が小幅安。一時の上げを失った。スペインとオーストリアでは銀行団が国債発行を引き受けた。イタリア、ドイツ、オランダでは13日に入札が実施される。
英国債は下落。30年債と50年債の利回り差はマイナス19.7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、昨年12月14日以来の最小となった。
主要国債の利回り |
---|
ドイツ10年債利回りは1bp上昇のマイナス0.29% |
イタリア10年債利回りは1bp上昇の0.74% |
フランス10年債利回りは1bp上昇のマイナス0.03% |
英10年債利回りは2bp上昇の0.80% |
原題:Bunds, BTPs Dip Before Big Debt Sales Tuesday; End-of-Day Curves、European Stocks Pause Record Rally as Focus Shifts to Earnings(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE