ＬＭＥ銅が急伸、１万ドルに近づく－世界的な景気回復期待で

27日のロンドン金属取引所（ＬＭＥ）の銅相場は急伸し、１万ドル強の過去最高値に向けて上昇が加速した。刺激策や新型コロナウイルスワクチン接種の進展、環境関連の取り組みが世界的なコロナ禍からの景気回復に拍車を掛ける中、強気派が利益を求めて殺到した。

　　銅は27日も値上がりし、約10年ぶりの高値を付けた。世界経済の成長が金属相場高の支援材料となった。鉄鋼価格の上昇に伴い、鉄鉱石価格の指標の一つが最高値を更新した。商品相場は2000年代初頭に中国の需要急増により価格が高騰した「スーパーサイクル」時の高値に向かっている。

　　ＬＭＥの銅相場は一時2.2％高の１トン＝9965ドルと2011年３月以来の高値を付けた後、9855.50ドルで終了。過去最高値は11年２月に付けた１万190ドル。アルミニウムは一時３年ぶりの高値を付けた後、下落に転じた。

　　Ｓ＆Ｐグローバル・プラッツのデータによると、プラッツ鉄鉱石指数は１ドライメトリックトン（ＤＭＴ）当たり193.85ドルを付け、最高値を更新した。

原題：Copper Surges Toward $10,000 as Bulls Bet on Global Rebound（抜粋）