ウォーレン議員、クレディS監督不備とFRB批判-アルケゴス破綻で
Jesse Hamilton-
LISCCの監視対象からクレディSが昨年外れた理由をただした
-
「損失は米国で発生したものではない」とクオールズ氏は反論
米民主党のウォーレン上院議員は、ビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション破綻に先立ち、スイスの銀行クレディ・スイス・グループが監視強化の対象から外されていたと指摘し、米連邦準備制度が銀行監督でひどい失敗を犯したと非難した。
ウォーレン議員は25日の上院銀行委員会の公聴会で、クレディ・スイスは、潜在的トレーディング損失の評価に問題があると2019年のストレステスト(健全性審査)で警告を受けており、連邦準備制度は問題を把握していたはずだと主張した。
ウォーレン議員は、連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長(銀行監督担当)に対し、大手機関監視調整委員会(LISCC)が監視対象とする米金融システムへの最大のリスクになり得る金融機関のリストから、クレディ・スイスが他の外銀と共に昨年外れた理由をただした。
クオールズ副議長は「われわれは監視を緩めたわけではない」と述べ、クレディ・スイスと他の外銀の米国でのプレゼンス縮小が米金融当局の決定を促したと説明。アルケゴス絡みでクレディ・スイスが被った数十億ドルの損失は、連邦準備制度の監督不備の結果ではなく、「あなたが言及している損失は米国で発生したものではない」と反論した。
原題:Warren Tears Into Fed on Credit Suisse Oversight Before Archegos(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE