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ビットコイン、エネルギー消費巡る議論乗り切る公算-マイニング会社

  • 大量の流動性が使用事例を立証-アイリス・エナジー
  • アイリス・エナジーはSPAC関連の選択肢を模索

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは、エネルギー集約的なマイニング(採掘)プロセスに対する現在の厳しい見方を乗り切る可能性が高いと、再生可能エネルギーを利用するビットコインのマイニング会社、豪アイリス・エナジーが指摘した。

  同社の共同創業者であるダニエル・ロバーツ氏はインタビューで、ビットコインの使用事例について、ここ1年間の大量の流動性によって立証されているほか、コイン発行と取引検証の両方を行う採掘プロセスによって安全性が確保されていると述べた。

   同氏は「エネルギーをどこで使用するかは個人が決めることではない」とし、それは市場原理に基づいて決定されると述べた。

  ビットコインの採掘プロセスで必要となる多大なエネルギー消費を巡る議論はここ数週間に再び白熱している。仮想通貨の支持者である米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が環境を巡る懸念を理由にビットコインを利用した車購入を同社が停止したと明らかにし、業界にショックを与えた。仮想通貨市場に動揺が広がり、4月に最高値の約6万5000ドルを付けていたビットコインは3万ドル台に急落した。

Largest cryptocurrency stumbling amid environmental debate

  アイリス・エナジーは、データセンターやインフラを含む多くのプロジェクトを計画しており、これらの計画の資金を賄うために、引き続き「特別買収目的会社(SPAC)関連の選択肢を模索」しているとロバーツ氏は指摘した。同社は複数のSPACから米上場の可能性について打診を受けたと、ブルームバーグが複数の関係者を引用して5月に報じていた。

原題:
Bitcoin Miner Eyeing SPAC Sees Token Riding Out ESG Outcry (1)(抜粋)

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