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バイデン大統領と共和党上院議員、インフラ協議妥結に至らず打ち切り

  • バイデン氏とキャピト議員、支出の範囲や財源について合意できず
  • 大統領は今後、超党派議員団に関心向ける考え-サキ大統領報道官

バイデン米大統領は8日、インフラ計画を巡り共和党を代表するキャピト上院議員との協議を打ち切った。支出の範囲や財源について合意に達することができず、妥結に至らなかった。

  電話による両氏の同日の話し合いは短時間で終了した。ホワイトハウスのサキ大統領報道官は、バイデン大統領は今後、インフラ計画を独自にまとめている超党派の上院議員団に関心を向ける考えであることを明らかにした。

Democrats Face New Pressure As Infrastructure Talks Stall

共和党のキャピト上院議員

  サキ報道官は「大統領は経済関連法案の今夏の議会可決にコミットしているとともに、その実現のため複数の道筋を追求している」と説明。民主党が策定した法案を推進することについて、大統領がペロシ下院議長と8日に話したとも付け加えた。

  上院議員20人から成る超党派の議員団はまだ提案を受け入れていないと、複数のメンバーは話した。

  一方、共和党のロムニー上院議員は、自身と民主党のシネマ上院議員が率いるもっと小規模なグループが支出の水準や財源について一致したと語った。詳細は示さなかった。

  メンバーの一員である上院議員1人は、同グループが8年間で9000億ドル(約98兆5600億円)余りに上る案で合意したとしている。

  ロムニー議員は、自身を含むこの小規模グループが8日夜に自分たちの提案について話し合うことを明らかにした。サキ報道官によれば、バイデン大統領は同日にこのほか、シネマ議員や共和党のカシディ上院議員、民主党のマンチン上院議員とも話した。

  ホワイトハウス当局者の1人は、キャピト議員ら共和党側がインフラ計画で新たな支出を増やすことや財源の詳細について受け入れを拒んだことを受け、バイデン大統領と同議員は協議を打ち切ったと説明した。共和党は大統領の法人税増税案や富裕層増税案に反対している。

原題:Biden, GOP’s Capito End Infrastructure Talks Without a Deal (2)(抜粋)

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