テスラの中国製「モデルＹ」、５月に販売急増－逆風懸念後退か

電気自動車（ＥＶ）メーカーの米テスラが中国で製造した「モデルＹ」の販売台数は先月、前月比で急増した。中国では同社に対する風当たりが強まっていたことから、販売動向が注目されていた。

　　チャイナ・オートモーティブ・インフォメーション・ネットによれば、５月のモデルＹ登録台数は１万2785台。４月は5520台だった。スポーツタイプ多目的車（ＳＵＶ）のモデルＹは中国では５万3000ドル（約586万円）前後から販売されている。一方、セダン「モデル３」の登録台数は9324台と４月の6429台から増えた。

　　中国では４月にテスラ車販売が大きく減少。上海工場の一部生産ラインが保守作業などのため一時停止したことが影響した。テスラは１月に中国でモデルＹの納車を始めたばかり。

　　テスラ車は安全保障に絡む懸念があるとして軍関連施設への乗り入れが禁止されたほか、４月の上海国際モーターショーではテスラ車のオーナーが同社に抗議する場面もあった。こうした逆風が中国での売り上げに影響した可能性があるとの見方も浮上していた。

原題：Tesla China-Made Model Y Sales Jump as Bigger Cars Gain Traction（抜粋）