【新型コロナ】南ア、警戒レベル引き上げ－英国防参謀長が陽性と英紙

南アフリカのラマポーザ大統領は新型コロナウイルスの警戒レベルを上から２番目の「レベル４」に１段階引き上げ、制限措置を強化した。期間は27日深夜から２週間で、公の場での集まりが禁止されるほか、休校措置が取られる。

　　オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州では新規感染症例が18件となった。デルタ株の感染拡大で同州の州都シドニーは26日から２週間のロックダウン（都市封鎖）に入っている。

　　香港では３段階で最も強い暴風雨警報を受け、証券、デリバティブ（金融派生商品）両市場の28日午前の売買が停止され、ワクチン接種が中断した。数日前には１日当たりのワクチン接種回数が過去最多となっていた。

香港の証券・デリバティブ市場が午前の売買停止－黒色暴雨警報で

　　シンガポールのチャンギ総合病院で発生したクラスターの感染者は10人に倍増した。ストレーツ・タイムズ紙が報じた。

　　米共和党のロムニー上院議員は新型コロナの起源については分からないとしながらも、中国が世界保健機関（ＷＨＯ）で重要な役割を担うことには反対だと、ＣＮＮの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で語った。中国による情報の開示や透明性の欠如を理由に挙げた。

　　中国の武漢ウイルス研究所の最後で唯一の外国人科学者、ダニエル・アンダーソン氏は新型コロナウイルスの起源について、同研究所からの流出ではなく、自然に由来すると考えていると述べた。

　　英国防参謀長のニック・カーター氏が新型コロナ検査で陽性となり、同氏と軍司令官６人が自主隔離に入った。英紙テレグラフが報じた。

　　ルクセンブルクのベッテル首相が27日の新型コロナ検査で陽性となった。同首相は24、25両日に開かれた欧州連合（ＥＵ）首脳会議に出席していた。ＥＵ報道官がツイッターで明らかにしたところでは、ベッテル首相は首脳会議前に受けた検査では陰性で、各国首脳との濃厚接触はなかったという。

　　米ニューヨーク州では新型コロナ感染症（ＣＯＶＩＤ１９）による入院者数と集中治療室（ＩＣＵ）患者数がパンデミック（世界的大流行）開始以降で最少となった。クオモ知事が明らかにした。

　　英アストラゼネカは新型コロナ変異株に対応するワクチン候補「AZD2816」の第２／３相試験で参加者の接種を開始したと明らかにした。ワクチン接種済みと未接種の成人を対象に安全性と免疫原性を調べる。

　　英国で27日報告された新規感染者は１万4876人と、この５日間で最少となった。１日当たりの死者数も11人と、前日の23人を大きく下回った。インドで最初に確認された変異株「デルタ」による最近の感染増加がピークに近づいている可能性が示唆された。

　　米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は１億8100万人、死者数は392万人をそれぞれ超えた。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計29億2000万回を上回った。

原題：South Africa Lockdown; Wuhan Scientist Speaks Out: Virus Update（抜粋）