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日本株は小幅安、変異株懸念で買い控え-不動産や空運、鉄鋼が安い

更新日時

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東京株式相場は小幅に下落した。新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染が拡大し、不動産や空運、食料品株などに悪影響を懸念した売りが広がった。米ADP雇用統計の発表を前に投資家の買い控え姿勢も根強く、鉄鋼や機械など景気敏感銘柄も安い。半面、半導体や電子部品などの成長株には見直し買いが入り、株式指数の下落幅を小幅にとどめた。

  • TOPIXの終値は前日比5.91ポイント(0.3%)安の1943.57
  • 日経平均株価は21円08銭(0.07%)安の2万8791円53銭
TOPIXの推移

市場関係者の見方

JPモルガン・アセットマネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジスト

  • 日経平均の2万9000円前後で上値が重くなる背景は、デルタ変異株の拡大への短期的懸念が強まっているからだ
  • 雇用統計など主要経済指標を見極め投資家の様子見姿勢も根強く、金利低下を受けたハイテク株高だけでは相場を支え切れていない

SMBC日興証券の圷正嗣チーフ株式ストラテジスト

  • 米金融政策がはっきりしないため、リスクを取りづらい状況。6月の米ADP雇用統計の公表を控え投資家の警戒感が強まっている
  • 23年までに利上げを想定していない米金融当局のメンバーは少数派となっているため、経済統計が強ければ市場に対してタカ派的な政策を示してコミュニケーションすることが考えられる

東証33業種

上昇率上位サービス、情報・通信、ゴム製品
下落率上位鉄鋼、食料品、電気・ガス、精密機器、空運、不動産、陸運

背景

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