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ビットコインで評価損再びか-テスラやマイクロストラテジー2Q決算

  • 「株価に影を落とす副次的な要因になっている」とアナリスト
  • 当初支払ったより高い価格で売却していれば大きな利益計上も

暗号資産(仮想通貨)ビットコインを支持してきた有力企業が、価格急落の影響を開示する時期が訪れた。

  ビットコインの価格は4-6月(第2四半期)に41%下落。米電気自動車(EV)メーカーのテスラやデータ分析ソフトウエアを手掛けるマイクロストラテジーは、今週発表の4-6月決算に保有するビットコインの評価を計上する必要がある。モバイル決済サービスを提供する米スクエアも来月決算を公表する。

  それらの情報開示が驚くような評価損につながる公算は大きい。しかし、当初支払ったよりも高い価格でのビットコイン売却があれば、各社が会計手法を利用して多額の利益を同時に計上することもあり得る。

  RGアソシエーツの創業者で会計アナリストのジャック・ツィシエルスキー氏は「四半期の価格乱高下の影響があるだろう」と分析。テスラ株の投資判断を「アウトパフォーム」とするウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ダニエル・アイブス氏も「株価に影を落とす副次的な要因になっている」と指摘した。

  テスラが保有するビットコインの評価額は今年3月末時点で13億ドル(約1435億円)余り。1-3月(第1四半期)は1億2800万ドルの売却益を得る一方、2700万ドルの評価損を計上した。ビットコインは6月後半に2万9000ドルを割り込む場面があり、4-6月の評価損ははるかに大きな数字になる恐れがある。

The price of the cryptocurrency tumbled 41% in the second quarter

ブルームバーグ

原題:Bitcoin’s Corporate Diehards Face Earnings Reckoning After Slump(抜粋)

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