米市場で個人投資家が中国ADRに殺到、押し目買い狙う
Matt Turner-
個人投資家による中国ADR買越額は4億ドル超-バンダ
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ナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は4営業日続伸
米国で上場する中国企業の米国預託証券(ADR)に対し、押し目買いを狙う個人投資家から熱狂的な買いの動きが続いており、下落が長引いていた中国ADRの値上がりに寄与している。
バンダ・リサーチによると、ニューヨーク市場での個人投資家による中国テクノロジー銘柄の過去5営業日の買越額は4億ドル(約440億円)を超えた。
こうした押し目買いの動きなどを受け、ナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数はここ4営業日で13%余り値上がり。中国政府のテクノロジー・教育企業に対する締め付け強化で株式への圧力が強まった6月下旬以降で最大の上昇率となった。
バンダのシニアストラテジスト、ベン・オナティビア氏はリポートで、中国の「規制上の締め付けが始まって以来、個人投資家は押し目買いを増やし、ロングポジションを解消していた機関投資家に流動性を提供した」と指摘した。
米国の個人投資家の流れを追跡するバンダによると、中国ADRの需要は価格が上昇し始めるとすぐに消失することが多かった。オナティビア氏は「株式や上場投資信託(ETF)に対する個人投資家の態度は時間とともに変化する可能性があるが、今後数日間で需要が枯渇する可能性の方が高いと考えている」と指摘した。
原題:
Retail Traders Pile Into China Stocks in Dip-Buying Mode (1)(抜粋)
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